クリスマス近くになると売られるお菓子の詰まったサンタブーツをもらったら、上の方には超レアな特大チョコバットやら偽ヨーグルトやら何故かメンコが入っていて楽しかったのに、靴底には十円ガムが凄い勢いでガッチリ敷き詰められており、子供心に「在庫整理」という苦い現実を突きつけられるようなFDである。まぁ、膨大な曲芸FDのなかでは「良い」といえるだろう。D.C.P.KといったD.C.S.Vといった断腸のおパンツクラスほど酷くはないし、着眼点や個々のシーンに面白いものはあるが、量が不足がしていたD.C.D.2やD.C.II To Youに比べたら、各キャラのエロや物語のわりと充実している。問題はそういうメインシナリオ以外の「微妙な酷さ」。3D音姫がおっぱい揉みやキスはできるのにエロが不可だとか、ダンジョンゲーが連打ゲーだったりするような「セコさ」が、作品をその内容以下に感じさせる萎え要素ではなかろうか。