「どう見てもはにはにのパクリですキャラデザは兎も角せめて役柄ぐらい変えようぜ？」ってな作品だが、中身は「はにはに」であったり「_summer」だったりと各ルートによって些か内容が異なっている。「和泉」「菜央」の二人は「_summer」系。後半、謎な天の声が入って突如キャラの内面を語りだしたり、箪笥から昔の手紙が出てきて問題が解決したりする「構築意欲ゼロ」なプロットであるが、ライターの関心がキャラ萌えに集中しているぶん、割り切れば結構楽しめる。告白以前に色々あった上で菜央の方からデレて、そのデレが主人公に感染し……という流れがベタナチュラルで快い。エロも五回と申しぶんなく、小悪魔コスプレは八重歯の妹がよく似合う。その他ヒロインは、周りの環境から物語を描こうとしていて「丁寧」ではあるんだが、ややダレ気味で、ヒロイン萌えの噛ませが足りず（どうでも）ええ話を延々と聞かされる退屈を覚える。