ErogameScape -エロゲー批評空間-

ゲーム名
フェアリーテイル・レクイエム
ブランド名
Liar-soft(ビジネスパートナー)
購入予定
必ず購入
得点
85
一言コメント
――ロールプレイ。それは、訓練でもあり、演劇でもあり、ゲームでもある。登場人物たちの言動がいちいち面白い。少女たちの“夢”を壊さないように、“ごっこ遊び”に付き合ってあげるシチュエーションはとても新鮮で面白かった。――そして、精神疾患を患っている相手の“勘違い”に付け込んで、“運命の人”を演じるというシチュエーションは、ある意味、“催眠系”に近いものがあると言える。これは非常に背徳感を感じさせるものである。アリスちゃんはハイテンションで気遣いもできて普通にかわいい。ゲルダちゃんはクールビューティー民族衣装かわいい。真面目な委員長タイプである。そして、グレーテルちゃんである。内気で可愛らしい女の子で義妹。声が草柳順子さん。“鉛筆削り器のように”パンを美味しそうに頬張るグレーテルちゃんかわいい。意外な面白さがあったのは、オデット&オディールで、このようなキャラクター造形、あるいは台詞回しは、女性作家でなければ思い付かないのではないだろうか。(私の勘違いである可能性は否定しないが)――さて、この作品は“名作”になり得るのだろうか。大石竜子氏の極彩色の美麗な絵柄とメルヘンチックなシチュエーションだけでも、90点を付けても構わないと思う。このプロデュースには諸手を挙げて拍手を送りたい。ただし、問題はシナリオである。『かまいたちの夜』のようなサスペンス要素が強いことは評価できる点であろう。ただし、二十年前のエロゲーのような展開に終始するのであれば、“陵辱エロゲー”との謗りは免れないだろう。そうならないことを切に願う。“メルヘンの世界に囚われた少女たち”という最高の題材を昇華させ、傑作を見せてほしい――私はそれだけを願っている。ちなみに、ウィンドウを透過率100%にするために、テキストのフォントに「白抜き文字」を実装してほしいと感じた。
投稿日時
ユーザー名
kazami
ゲーム名
ギルティクラウン ロストクリスマス(非18禁)
ブランド名
NitroPlus
購入予定
多分購入
得点
85
一言コメント
――流石、ニトロプラス。その圧倒的なクオリティ――。[Ver2.0] プレイ時間は30分程度。まず、音楽。「塵外魔境」で顕著であった民族調を取り入れたエキゾチックなサウンド。その重厚さは他の美少女ゲームメーカーとは一線を画しています。映像の美しさ、声優陣の豪華さはもはやお家芸。ギルティクラウンのアニメの方は未見ですが、ゲームの完成度の高さに期待できそうです。とにかくヒロインのキャロルちゃんが可愛らしかった。『まどマギ以後のニトロプラス』の先陣を切る、フロンティア的作品なのではないでしょうか。 映像が動く動く。土壇場で挿入される挿入歌。流れるアニメーション。これは――もはやノベルではない。アニメとビジュアルノベルの融合――“アニメーション・テイル”。これが、ニトロプラスの“答え”なのか――。
投稿日時
ユーザー名
kazami
ゲーム名
魔法の守護姫アルテミナ
ブランド名
Delta
購入予定
必ず購入
得点
85
一言コメント
これはよいエロゲーですね。ユーリ姫の調教シーンがもう二回ほどあるなら、永久保存確定です。
投稿日時
ユーザー名
kazami
ゲーム名
屋上の百合霊さん
ブランド名
Liar-soft(ビジネスパートナー)
購入予定
必ず購入
得点
80
一言コメント
とっても甘い砂糖菓子に上から蜂蜜をかけて仕上げにホイップクリームをたっぷりとデコレーションしたような――そこは男子禁制の秘密の花園。少女漫画の世界――。思わず顔から火が出てのた打ち回ること請け合いっ! 白セーラー服が可愛らしい恵さんのヴォイスが草柳順子さんであるという時点で購入決定です(爆) 比奈ちゃんはジャージ可愛い。なんか見ちゃいけない世界を覗き見している気分になってきます。特筆すべきは、“ただ甘いだけじゃなくほろ苦さも見え隠れしている”こと。孤高の無常少女・主人公がとてもよい味を出していて、彼女の過去に興味が湧いてきます。
投稿日時
ユーザー名
kazami
ゲーム名
オイランルージュ -花魁艶紅-
ブランド名
Liar-soft(ビジネスパートナー)
購入予定
必ず購入
得点
80
一言コメント
たとえば、古典の和歌物語。夫が通わなくなった家で独り月を見上げる側室の横顔、その風情――。かわしまりのさん演じる氷笹姐さんはガチ! まさにハマり役ですね。やはりというか、「霞外籠逗留記」のレイルソフト作品が彷彿とされて。今更ながら自分はレイル作品好きだったのだなぁと再認識してみたり。しかしながら、やはり目玉はお玉ちゃんですね! ビバ・妹ッ!
投稿日時
ユーザー名
kazami
ゲーム名
花散峪山人考
ブランド名
raiL-soft
購入予定
必ず購入
得点
70
一言コメント
――これは酷い。自暴自棄になった狂人が周りの人を巻き込み悉く不幸に陥れてゆく話。久しぶりの『鬱ゲー』でした。文章も若干読み易くなったようですし、娯楽として面白い工夫もなされているようですが、主人公が酷すぎて庇いようがない。『霞外籠』や『紅殻町』で多くの人が期待したであろう、“瀟洒な和風文学作品”からどんどん離れていってしまうよう。だが、私は買う。最後まで見届けたい。希氏作品の行く末を。
投稿日時
ユーザー名
kazami