(GiveUp) 知識が足りないのか、理解力が足りないのか……自分にはこの作品の面白さは何一つと言って良い程分からなかった。
熱のこもった感想がずらりと並んでいる中で、こんな敗北宣言のような文章をわざわざ残すってどうよ、と思ったりもしましたが、実際全く楽しめなかったのは事実なので、備忘録として残させてもらいます。不快に思われたらすみません。もしかしたら、数年後再プレイしすると面白さが分かって評価が変わる、なんてこともあるかもしれませんしね。
作品としては、OPムービーからして作りこみが凄いのは明らかであり、本編でも絵や音による演出に凝っているのは随所に見られました。ただ、面白いかといえばほとんど面白いとは思えず、一体いつになったら面白くなるんだというままで終わってしまいました。2231年と2234年を交互に繰り返しながら、次元置換説とか心理宇宙といった言葉を使って二つの繋がりや謎が明らかにされていく訳ですが、ああそうなんだという程度にしか思えませんでした。特に2231年はヨツバの鬱屈した感情が強くて、気持ちよく読めませんでした。主人公やヒロインが誰を好きなのか、本当に好きなのかという話にも興味を持てず。
そんな感じで何とか1週目はクリアしたものの、2週目(ヒメルート?)の途中で読む気力がなくなりリタイアしてしまいました。このような感想になってしまったのって、自分がこの作品で示されている様々な考え方・理論みたいなものをほとんど理解できなかったからということなんでしょう。それでも思考を放棄し、単なるエンタメとして割り切って楽しめればそれはそれで良かったのですが、エンタメとしてみても全く面白くありませんでした。これが痛かった。
また、演出に凝っている、クオリティが高いといっても、この部分は商業にも引けを取らないレベルだ、という方向性ではなく、同人だからこそできる作りこみの緻密さ、という方向性なんですよね。絵は同人らしい感じで好きな絵柄じゃなかったし、自分が買った版(DMM)のせいなのか分かりませんが、Hシーンで暗転するのも残念。
そもそも自分は過去のプレイ歴を見ても、哲学がどうこう言っている作品はあまり内容を理解できず、高評価してないことが多いので、そもそも買ったのが間違いだったのかもしれません。本作に関してはよく調べもせず評価が高そうだ、熱のこもった感想がたくさんある、というだけで買ってしまったので完全に自己責任ですが。これからは、哲学っぽい作品やあまりにも考察ゲー色が強い作品は避けるようにしようかと思います。