なんだいなんだい
期待していたよりもずっと面白かった。
新島氏による新作ということで注目を集めていたが個人的にはどうせはつゆきと一緒でシナリオゲーの皮をかぶったキャラゲーなんだろうと思っていた。
実際にはキャラ萌え要素はほとんどなく(キャラが可愛いことには間違いないが)、逆にシナリオを読ませるゲームだった。
さてそのシナリオだが、構成の仕方が素晴らしい。
私がプレイした新島氏作品と比較すると、本作は圧倒的によく練られていると感じた。
伏線回収も見事だし、エンディングもエロゲらしからぬ終わり方ではあるがきっちりまとまっていたと思う。
プレイしている最中は時系列が飛び飛びで語られるため理解が難しいと少し感じたが、物語の謎が少しづつ分かるにつれてそのへんも解消されていった。
また、グランドエンド見るためには2週目やる必要があるので(ほとんど既読スキップできるが)、ありすエンドまでで話の線が繋がってない人には読み返しするチャンスがあるという親切仕様(?)
ただ、全体的な構成は素晴らしかったと思うが各ヒロインの小話一つ一つに関しては大したことがないと言わざるを得ない。
主人公の特徴のために、ヒロインへの感情移入ができないので萌えづらい。かと言って内容が濃いのかと言われるとそうでもない。
特に気になったのは零と聖。零の話はほぼプロローグの焼き直し、聖の話はヒロインのキャラがぶれて少々不快。
テキストは読みやすく、テンポも悪くなかったのでだれることはなかった。
総テキスト量は一般的なフルプライス作品と同等かそれより少し多いくらい。
私の総プレイ時間はたぶん30時間くらい。
CGは素晴らしかった。
物語冒頭からいいパンツ。なんていいおしりをしているんだprprしちゃうぞ!
そしてこのCGは日が変わる時には必ず見ることができる…私はもう完全にありすちゃんのおしり中毒罹患者。
そして寝てる時と着替える時で既にパンツの柄が違う。てか寝てる時にショートパンツ履いてないのは何故だ。よくやった。
着替えCGでもパンツの種類が2種あるのは嬉しい。
エロCGも美麗で、特に精液描写が鮮やかでよかった。
やはり白く彩られたヒロインは美しい。
反面、日常背景は細部まではっきりくっきり描かれているわけではなく、特別綺麗という印象は受けなかった。
これは日記だからということなのだろうか…
シーン枠は全部で24。
内訳はありす4、零3、カノン2、聖3、美衣2、崑崙3、恋2、あけみ3、その他2
ありす以外のメインヒロインの枠数がサブと変わらない。
もうシーン枠的にも本編の内容的にもサブとメインと分けた意味がわからない。
正直サブのその他2枠は全くいらないのでほかキャラに回して欲しかった。
丈はあまり長くなく、一回戦で終わるものも多い。せっかく精液描写がいいのにもったいない。
卑語はヒロインによっては申し訳程度に出て来るくらい。無音消し。
音楽とシステムに関してはまずまず。
BGMは全体的に不思議系な感じの曲が多くゲームの雰囲気に合っていたと思う。好きな曲は砂漠の花。
ボーカル曲は作品プレイ中に流れると気分に浸れるものの曲としてのインパクトにかけると感じた。
システムはおおよその設定はできるが最近のやたらレベルの高いゲームと比較すると見劣りする。
特にシナリオ(時系列)が重要なゲームだと思うのでバックログもっと使いやすくして、クイックジャンプつけてくれるとありがたかった。
以下ネタバレ含む感想
正直ありすちゃんとちゅっちゅぺろぺろきゃっきゃうふふなゲームを期待していたのだが…
まさかBBAだとは思わなかったよ!
ありすエンド時のダンスのCG、若かりし頃のCGと同じに見えるが中身は全然違うんだぜ…
そしてアリスよ…
まさかこのゲーム自体がヤンデレヒロインによる主人公攻略のためのSLGとはね…
物語構成は素晴らしかったしこんな終わり方もアリだとは思うが愚痴りたくもなる。
こ ん な 設 定 は い ら な か っ た !