ランスワールドの祭り的FD的な位置付け。スキル制による育成と攻撃回数が限定された戦闘システムを楽しめるかどうかがポイントか。シナリオ自体はヘルマン編以降の布石程度の内容。
発売からずっとネットを遮断して約50時間、久々に夢中でクリアまで突っ走った。
面白かったと思う反面、やっぱりアリスはTADAさんがいてこそなのかなという危惧もある。
8のナンバリングこそ付けているが今作はどちらかというとキャラゲー的FDの側面が強い。
何せシナリオ自体が
シィルの氷結魔法を解くべくカラーの女王に会いに行く
問題を起こして呪いをかけられたのでそちらの対策を優先する
無事に呪いは解かれたがシィルの問題は解決できなかったので次はヘルマンに向かう
という内容である。
ここはカラーの森が舞台で次はヘルマンという時点で、今作は「ヘルマン編の布石を置いた小話的内容」だと想像がついたので文句はない。
しかしシィル氷結ネタを引っ張ることになる点は予想外だった。
こうなると解くのはハンティーになるのだろうか?
そうなると「呪いを解いてやるからパットンをヘルマン皇帝にしろー」って展開になるのかも知れないなあと思ったり。
キャラゲー的側面を担う育成&RPG部分は中々に秀逸だがアクも強い。
まず最初に戦闘システム。
攻撃回数に限りがあるなんちゃってsagaスタイルだが、金と物量次第でどうにか出来るあちらと違って、スキル制と連結してるこちらはかなりシビア。仲間が揃わない序盤は特に同じクエ、同じイベント、同じ会話を繰り返すハメになり中々にストレスが溜まる。
この「序盤はやれることに限りがありモヤモヤするが、中盤以降は間口と自由度が一気に広がる」というのはランス6に代表されるTADAゲーの特徴。
そしてこの自由度がポイント。
「自由と言いつつ数字上やシステム的に然程変わらないのは違うんじゃない?」と日頃から言ってる通り、同じキャラでも取得するスキルで戦闘スタイルがガラリと変わる&完璧超人がいないので皆で何かしらの欠点を補うというトライ&エラーで自分なりの最適解を見つけてヒャッハーするのが今作の最大の楽しみ方。逆にこの部分を楽しめないならちょっと厳しい評価になるかも知れない。
個人的にマイナス部分としては
・武具が少ない&キャラ専用装備が欲しかった。装備であれこれ悩むのも立派な育成だと思うのだが、どうもアリスゲーはキャラ育成が主でこっちは割と淡白なんだよな。まあそっちの方がバランス取りがしやすいのだと思うけど。
・女の子モンスターが少ない。超難しくてもいいから神風とか金龍とか最強魔女などの強キャラも欲しい。実は5Dより少ないんだよね・・・3D化は手間がかかるからかも知れないが。それを差し引いてもフローズンがいないのは納得できない。
・志津香の、リズナの、ウルザのエロCGがないだと・・・?
・戦姫来てくれ、鉄砲女子なんてイランから
以下は個人的なぼやきの羅列
・本作一番のショックは鈴女退場。戦国のイベントから予想はしてたけどね・・・。チート便利キャラだし、かなみ強化フラグもついたから綺麗な落とし所だったなとは思うけど。
・魔人リズナってどういうことですか!?後日談のほとんどが正史の「ほとんど」にこれは該当するの?滅茶苦茶気になる。
・クルックーのメイン(AL教ネタ)は9だろうか10だろうか。9のラストで10で布石か、10の最初で最終章の戦端となるか。個人的には後者と予想。
・ミリの最後に唖然。不人気キャラにはマジで容赦無いですね、TADAさん。
・鬼畜王じゃ唯一の顔あり子種だったリセットも今じゃ埋もれてしまった。けどそれを帳消しにするくらい可愛い。果たして対魔人までに参入してくれるのだろうか・・・。
・個人的に今作で一番株を上げたのはリア。6でもチラリと見せた女王としての手腕と、ラストで自称正妻かつ、付き合いの長さに裏打ちされた意地を見せてくれた。次点でコパンドン。公式認定の性格ブスが一途なロリ年増女に化けた。
さて次はいよいよヘルマン編。リーザスの逆襲やランス愛しさでゼスの参戦。規格外揃いなパットンパーティーの本領発揮、などなど妄想と期待が膨れ上がります。
反乱軍の小隊長からの立志伝はゼスでやったから、今度はどんな切り口で暴れてくれるのかという点でも色々楽しみにしながら待ってます。
一部で不安の声が上がっていたライター変更も、特に違和感なしで問題なかったのはホッとした。むしろエロテキストはとりさんとかよりも頑張ってたんじゃないかなと思う。
さて、そろそろ2週目に行こうか。