田舎の雰囲気が物凄く良いゲーム。演出も凝ってるし、背景も美麗。あとは夏葉をどれだけ好きになれるかがキー。
本当は本作、購入する予定はなかったんですよ。
メインは同日発売のゆきいろでして、アマ〇ンで購入したのですが、その際にサムネが出てるのを見てなんとな~く一緒にポチッたんですよねw
正直言って、メインを食ってしまうくらい面白かった。ホント、買って正解でした。
私のなんとなくなカンもまだまだ捨てたもんじゃないなと思いましたよw
というか、私自身がこういったほのぼの系が好物、そんなほのぼのした中に見える非日常、そして妖怪たちといった伝承モノ。
(とっぱらとか、あ、あと古いですが灯穂奇譚とか好きなんですよね。まぁ、ここまで重くはないですがwどっちかというととっぱらの方が近いかも?)
といった自分の好きポイントがふんだんに盛り込まれてて、完全に俺得な作品でした。
シナリオもよいのですが、一番目を見張るのはなんと言っても演出と美麗な背景&CGでしょう。
目パチ・口パクあり。立ち絵や表情はよく動くし、スクリプトの演出も〇
そして、美麗なCGに加え、本作は背景が物凄くキレイです。
すごくリアルだし、多分、相当な取材をしたのかもしれませんね。
いや~、田舎の雰囲気や自然のよさが背景から滲み出てくるようでした。
あとは、何と言っても服の差分。これは他のブランドさんも一度見てみて欲しいですね。
作品の季節は真夏の時期ですので、同じ服を2日も3日も着ないですよねw
だからかは知りませんけど、とに角、立ち絵の服の差分が豊富にあるのは感激しました。(私服のセンスもよかったです)
次にシナリオですが、本作はヒロインのすみルートとありすルートを攻略してから夏葉ルートが開放されます。
まぁ、メインシナリオは購入前から薄々気付いてましたけどもちろん夏葉です。
すみとありすのルートがおまけ程度なのかと言われるとそうではないです。
基本的なシナリオの核は夏葉の体の異常を調べるということなんですが、すみとありすのルートでは
その異常に対するアプローチが別々になってるんですよ。このおかげで飽きがない。これがよかったかなと思いましたね。
加えて夏葉ルートにいたっては、この2人のルートの見解を混ぜたシナリオになってるので
(最も夏葉の異常の原因にたどり着くための最短ルートと言えばいいでしょうか)
テンポが物凄く速いんですよ。夏葉ルートではいっきにカチカチ読み進めてしまったくらいですw
(ただ、夏葉ルートの最初の共通パートの繰り返しは賛否両論ありそう。。。私はいいおさらいになって
よかったと思いますが、早期クリアがメインの人にとっては鬱陶しかったかもしれません)
それと、共通パートでは、夏葉がものべののことを忘れているおかげで、主人公に色々と質問するんですよ。その質問に主人公が丁寧に答えていく感じ。
これが、ゲームをプレイする私たちへの説明も兼ねていて、とても導入がスムーズにいったと感じました。
本作ではまぁ、注意とまではいかないですが、イチャラブ成分なんてものはありませんwあくまでも、シナリオ重視。
ただ、ご安心を。これも中々新しいなと思いましたが、シナリオ重視の割にエロシーンが物凄い豊富なんですね。
(確か、発売延期になったお詫びにエロシーンが増えたはず。。。)
これがあることによって、かなりのイチャラブ成分を補給することが可能です。
なので、そこまでイチャラブが。。。イチャラブがない。。。乙、とは思いませんでしたね。
むしろ実用的なエロシーンが結構あり、かなりお腹一杯になりましたw
正直言うとゲーム内容については減点のしようが無いくらい満足だったんですが、
いかんせんreadme(説明テキスト)の誤字が気になりました。(あ、この感想で誤字あんじゃんってのは見逃してくださいw)
本作は説明書(紙媒体)がなくて、詳細なreadmeとHTMLが説明書代わりになってますが、
以外に誤字があって、これは同じ技術屋としてはちょっと見逃せないなと思いました。
マスターアップに向けて時間のないなか、かなり慌ててデバッグしたのが丸見えですねw
(誤字脱字やボイスも。。。ボイスについては後述)
次作ではこの辺が丁寧な対応になってくれてればと期待しています。
~~~以下、ヒロイン感想(ネタバレありです)~~~
■すみ
いやはや、妖怪との恋愛というのもありだと思いましたよ。
というか、すみは見た目ちびっ娘ですが、実は主人公と同い年なんですよねw(人(妖怪)は見かけによらないとはこのことw)
すみの照れるとちょいツンデレになる部分がツボでした~。
あと、飛車角とのかけあいも面白かった。
本作は、そういえばシナリオにはあまり関係ないような部分も力を入れていて
物凄く、なんていうんでしょうか、会話が自然?な気がして、そういった部分があるからこそシナリオに感情移入しやすかったと思います。
ただ、シナリオについては、やはり賛否両論ありそうな?夏葉のババアENDでしょうか。
別に気にしてませんでしたが、製品アンケートに夏葉のババアグラフィックはなかった方がよかったか?
という内容を見て、「あ~、こんなこと思う人もいるのか」と言われて気付きました。
確かにインパクトは出かかったし、夏葉がハッピーで終わらないというのもちょっとだけ尾を引いてますよね。
■ありす
ありすは、主人公のことが好きな幼馴染で、よくある主人公の為に自分を磨く頑張り屋さんというポジションでした。
夏葉大人Verを抜かすと、攻略ヒロインの中では一番おっぱいが大きかったし、エロシーンもエロかったです。
ボイスもヒマリさんとありすが物凄い合っているように思いましたね。
ありすはちまとのやりとりが面白かったです。
そういえば本作は各ルートによって初めて見ることが出来る立ち絵があったりして
(すみルートだとフルソマ、ありするーとだとちま)それも飽きがこない工夫に思いましたね。
それにしても、ありすの私服センスにはうっとりします。(というかスタッフさんの趣味がいい)
流石おしゃれキャラといったところでしょうか。
■夏葉
本作、ものべののメインヒロインにして最強?のロリキャラです。
なので、やはりものべのは夏葉のことをプレイしたユーザがどれだけ好きになれるかが重要だと感じました。
夏葉のことがウザく感じれば最後までつまらない作品になったでしょうし、
逆に好きになれればかなりの良作となること間違い無しです。
(ここは体験版などで試した方がいいでしょう。メーカーさんもある意味カケですよねw)
夏葉ルートは前述の通り、ホントテンポが素晴らしくよくて、あっと言う間に終わってしまいました。
だからか、おとめみずの件(くだり)は「え?これ?www」といった感じであっけなく感じましたw
(これはこれで最終的にハッピーで終わったし良いか)
あと、杏子御津さんの夏葉大人Verの演技を聞いて、「この人、お姉さんの演技も出来るのか!?」と一人で驚いてましたw
私のプレイした作品だとロリ系の出演作が多かったので。。。だから、とっても感激しました。
■おまけ
そうそう、声優さんでひとつ。
本作は近年まれにみる、声優さんのNGボイスが収録されたままのゲームですw
たま~に、演技のあとの声とかが入ってたりすることがありますが、本作はそれらの数が結構あるんですよw
どうやらパッチで治るみたいですが、これは逆に珍しいので、気持ちに余裕がある方はパッチあてずに聞いてみた方がいいかもです。
(シナリオ重視の方はパッチあてた方がいいです)
中でもすみ役の佐倉江美さんのNGがものすごく多かったです。(すみルートのデバッグ担当者!ちゃんとデバッグしなさい!w)
まぁ、すみのしゃべりは難しいのでしょうがないですよね。
また、主人公の陸奥出流さんの「take2!」を始め、ベテラン声優さんには珍しい?かわしまりのさんの取り直しが聞けます。
あと、パッケージの箱が薄いのも個人的には〇
エロゲの箱って凄い場所とるんですよね~。全部このサイズになればいいのになぁとちょっと思いました。