作品の安定感と、ブランドに対する安心感だけは何処にも負けないかと思います。
PULLTOPは今年で10周年ということで、本作はその記念タイトルなのですが
やはり、作品の安定感と、ブランドに対するユーザの安心感は他に類を見ないものだと思います。
ゲームの中で、意外と重要なのが安定感。
これこそが、作品の印象を位置づける要素の一つだと思います。
PULLTOPの作品は、序盤から各ヒロインどれをとっても、最後までシナリオが安定しています。
やっぱり、読み進めている最中での急展開とか、作品の雰囲気に合わない突拍子も無いシナリオになったりすると嫌ですよね。
(まぁ、変化がないってことも「つまらない」ってことになるとは思うんですが、そこはさじ加減が大切かなと。
ユーザからすると、PULLTOPに対して急展開とか求めてないと思うのでw)
そのブランドらしさというか、PULLTOPと呼べる独特の雰囲気は健在で、ストレスを感じない主人公とヒロイン達。
そして、それを取り巻く魅力的なサブキャラ・モブキャラでしょうか。
何より、それを全て知っているユーザだからこその、ブランドへの安心感というものがあるのも、また、重要かなと。
中々、安心感を持てるブランドってそこまで無いのかなと思うんですよ。
(まぁ、私がそのブランドと相性がいいってだけかもしれませんがw)
ここで、他社さんをあげるのはちょっとあれですが、個人的にパープル、フロントウイング、HOOKなどの老舗と比べると
どうしてもPULLTOPの方が安心感があるかなと。
(最近は良作ばかり出しているんで全然そんなことないんですが、数年前だと結構当たりはずれがあったので。。。
個人的にあと他に安心感があると言うと、オーガストや、ねこですか。最近のだとクロシェットとか。共感出来なかったらすみません(汗))
その安心感も、ブランドにとっては嬉しいことでもあり、またプレッシャーでもあると思うので、
ユーザとしてはエロゲによくありがちな、過度の期待をしないってのも重要でしょうね。(それが結構難しいんですが)
是非とも、体験版やPULLTOPの雰囲気が好きな方はオススメします。
ただ、かにしのがなまじ評価が良かっただけに、それを期待、もしくは過度の期待をしすぎると評価が悪くなると思います。
(書いてて思いましたが、かにしのの与えた影響ってやっぱりでかかったのかなと。
かにしのを基準とするのか、一般的なエロゲを基準にするのか、それが難しいところでしょうか)
因みに、11/30までにソフトに同封されているユーザはがきを送るとタンブラーがもらえるそうです。
はがき書いてない人は早めに送っちゃったほうがいいですよ!
(そういえば、昔、夏少女のはがき送ったらおかえしディスクみたいのもらったのを急に思い出しましたw
あれ、どこやったかな。。。)
~~~~~~~以下、キャラ感想(ネタバレあり)~~~~~~~
■希
虫姫さま~~~!
いや、かなりインパクトありましたね~。
私クモとか嫌いなので、あんな体を這うとか、ぞわぞわしましたよ(汗
キャラ設定においては、中々エロゲでは見ない感じだったので印象に残るかなと。
(おしとやか姫様キャラ+井村屋さんのボイスなのにクモ好きっていうギャップが)
ただ、シナリオはちょっと薄い感じがしました。
結構、希シナリオはぶつ切りで話が進むので、
「告白。。。?」「結婚。。。??」「農家。。。???」「???」って感じでした。
むしろ、変態秘書さんの方が印象に残ったかな。
「あ~、こんなことこに忘れてました。今晩の私のおかず!」みたいので吹きましたw
■操
操には癒されました~。
中々、元気っ娘とおバカっ娘の中間って珍しくないですか?大抵、どっちか片方なので。
その、どっちかだけだと、いい娘かウザキャラの2択になったりもありがちですが
操はその中間のせいか、キャラがよいのか、かなり良かったです。(個人的には本作では一番お気に入り)
羽鳥空さんのボイスにも癒されました。今後、PULLTOPの看板声優になってくれればいいなと思ったり。。。
操シナリオはPULLTOPお得意の立ち絵の無いサブキャラが魅力的でしたね。バレー部員とか商店街の人とか。
操と瑠波でひともんちゃくありましたが、瑠波には瑠波なりの理由もあって、瑠波がウザキャラにならなくて済んだのも好評価でした。
■澪里
シナリオだと一番おもろかったかな。澪里のオヤジが実は悪いやつではと思ってましたがやっぱりそんなことはなかったですね。
(ただ、澪里のオヤジといい、希のじいさんといい、主人公といい、もう少し男キャラの絵どうにかならなかったんだべか。。。
個人的にはもう少し頑張りましょうって感じです)
話的には恋人ごっこというありがちな設定でしたが、毎日メールをしようとの取り決めでのあのメールとか
CGをつかった電話イベントとか中々新しくて、それほどありがち感は感じなかったですね。
ラストの電車イベントでは、澪里も主人公の嘘に気付いていたのでこれはこれで、本音を吐くことが必然だったのかと思うと
うまくいきすぎ感はそれほど感じませんでした。
■瑠波
瑠波シナリオはまとまってはいましたが、パンチが足りなかった。
というのも、瑠波はメインヒロインだし、PULLTOPお得意のメインロリっ娘だったのでちょっと期待していたんですが
せっかくの王国という設定があんまり生かされてない感じがしましたね。
操や澪里シナリオでは王国という舞台設定が絡んでいただけに、ここが残念でした。
どちらかというと瑠波の母さんの人柄を前面に出したシナリオ+生徒会長だったので、瑠波編って印象が薄くなってたのかなと。
でも、瑠波シナリオもお得意の立ち絵の無いサブキャラがいい味だしていてそれは良かったです。
個人的メモ
神聖にして侵すべからずは本来、恋騎士、your diaryと同じ9月末発売だったが(正確には9/22)
9/6に発売延期を決定(9/22→10/28)
ただ、マスターアップが9/21なので、一ヶ月くらいマスターアップから発売まで期間があった。
これはかなり珍しいかなと思った。頑張れば、元の発売日に発売出来たんでは。。。
ただ、9/30に朝妻ユタカ氏がウィルプラスの退職を発表しているので、その辺のからみもあったのかなと。