つまらなくはないが、面白くもない。。。
良く言えば、いつものAXLで安定感がある。悪く言えば、新鮮味がなくマンネリ化してる。そんな感じでしょうか。
初心者向けではあるので、これまでAXLの作品をプレイしたことのない新規ユーザーにはオススメです。
シナリオはもちろん王道+エロ+萌えゲーなので、クリア後に不快な感じにはならないと思います。
ただ、往年のAXL信者からすると、完全に真新しさがない。と誰もが思うかも。
各言う私も、恋盾、プリフロ以降どうも下降気味な感じがして間々なりません。。。
まぁ、この辺は感想の最後に記載するとして、本題に。
今回は警護課という護衛対象を護るテクニックを身につける学校というのが舞台で
恋盾とは似て非なる舞台とでも言いましょうか。
そこで繰り広げるヒロインと主人公、そしてAXLの売りであるサブキャラとのかけ合いは見ていてとても面白かったです。
また、何と言っても最大の売りが瀬之本さんの原画とTETUさんの美麗なCGの塗りでしょう。
これはいまだに最高レベルを保っていると言っても過言ではないです。
良かった点は、今作では何故かエロシーンがいつもよりエロく感じたとこでしょうか。
何か、Hなお勉強というか、不慣れなセックスについてヒロインが勉強したり、時には主人公と一緒に学びながら経験してく。。。みたいなw
連ちゃんでエロシーンがある回も多かったような。
あと、何故かサブキャラ4人が攻略出来ますw
シナリオはあってないようなものだったけど、まぁ無いよりはあった方がいい。
ただ、短すぎて乙葉や綾乃シナリオはもっと続きを読ませろ!って感じになりましたがw
まぁ、逆に言うと、ここでサブヒロイン全てエンディングを作ったのでファンディスクは作らないってことに等しいのでしょうがね。。。
ヒロイン+サブヒロイン全員クリアで、おまけモードが見れるのはもうお約束ですね。
~~~以下、ヒロインについて(ネタバレあり)~~~
■結衣
スタッフは何故か結衣のことゴリ押しでしたね。シナリオ読んでてそんな匂いがプンプンしてました。
まぁ、付きあうまでがちょっとキツかったですが、いざ付きあってしまうとデレモードだったのでそこはイチャラブ成分が補給できました。
文通してただけあって、告白にラブレターを使うというのは読めましたが、
まさかそれを落っことしてみんなに拾われて内容がバレる。。。ってのが、面白かったですね。
■美冬
個人的には一番可愛かった。一番イチャイチャしてたと思うし、なんか微妙にエロかったw
ただ、エンディングはちょっと気に食わなかったかな。研究がホントに悪用されるってのがね。
結衣エンドみたく、最後にどんでん返しで丸く収まると思ってたので、肩透かしくらった感じです。
さくらんぼの枝を口で結ぶ話は印象に残ったなぁ。おもろかった。
あと、ロッテシナリオだとキャラ変わり過ぎw
■成実
松田さんが声やってるし期待してたんだが、微妙な立ち位置にいる成実。。。
正直、過去のトラウマがあろうが、あれだけ主人公のこと蹴るってのがね。。。あまり萌えなかったかなぁ。
ただ、主人公の味覚が調教されてくさまは面白かったけどw
あと、榊さんって何者だったんか?
■ロッテ
一番AXLらしいシナリオだったかなと。
ドタバタあり、仲間との友情あり、みたいな。
最後の軍事課+研究課との戦いも中々面白かったですね。
ただ、ロッテの猫耳エッチを期待していたのに、無かったのが。。。w(とらのパジャマ?を着てエッチするシーンはありましたけど)
■サブヒロイン
これについては省略するけど、個人的には乙葉の私服がやけに気に入りましたw
あと、綾乃先生のギャップに萌えたってところですかね。
~~~ここからは、非常につまらないこと書いてる自信あるので時間のある人だけ参考に~~~
プリフロ以降、本当に面白さが半減している気がします。
執事学校だったり、部活だったり、軍事学校だったり、設定はホント面白い設定で
生かそうと思えばなんぼでも面白くなるような企画ではあるものの、何故かその設定が完全に生かしきれてないです。
それにより、往年のAXLユーザからすると真新しさ、新鮮さを感じられず、クリアしてもあまり印象に残らない気がしています。
ただ、ここはホント線引きが難しいですよね。
何も変わらない。むしろ変えないことが良いこととするのか、それとも変革が必要なのか。
昔、ジャパニーズロックの一時代を築いたオフコースやゴダイゴ、チューリップは
それまでのポップ調からメンバーの脱退などの転機があり、次第に打ち込み系のサウンドへと変化していきました。
それにより、従来のファンが求める音楽との差が生じて、ファンが付いていかなくなり、バンドはその後解散してしまいました。
まぁ、AXLはプロデューサーのGOUさんや瀬之本さんが辞めるなんてことは無いだろうから、そういった転機が訪れることもないとは思いますが
もし、こうならないよう、AXLが変化を良しとせずにシナリオや作品の雰囲気、インタフェースを変えないとしているなら、これもまた有りだとは思います。
ただ、いち、ブランドとしてせっかくついたファンを大切にするのはもちろんのことで、
そのファンからすると今作よりも次作に、次作よりもさらに次の作品に期待するのは当然のことで、それに応えるのもブランドの使命だと思います。
もちろんファンの方も過度の期待をしすぎて今回が気に食わなかったから
ケチョンケチョンに批判する。というのは論外で、(まぁ、この感想がもろにそれじゃんと言われたらそれまでなんですが)
つまりは次作が前回のものよりも、一つでいいから「キラりと光る何か」さえあれば、「前回とは違う次作」という意味で印象に残ると思うんですよね。
「今回は前作と違ってよかったなぁ」と思えるのが一番よくて
「今回は面白かったけど、俺は前作の方が好きだな」ってのがあってももちろんいいんです。
一番よろしくないのが「前作もダメだったが今作もダメだったな。。。」ってのです。
個人的にAXLは大好きなブランドの一つですので、今のところ上の一番よろしくないパターンに入りつつあるのが、とても心が痛いのです。
(こんな所で感想書いてないで、ブランドにメールでも送れよって言われたらそうなのかもしれませんが。。。でも、批評空間で書くことにも意義があると私は思っています)
元々、AXLは知り合い同士の少数精鋭ブランドで、看板絵師がいることにより、別原画家さんでリリースや、2ラインで製造なんてのが出来ないはずで
そもそも、色々と縛りが多く、例えばシナリオは長谷川藍さんと北側寒囲さんの繰り返しだったり
声優さんも青山さんと松田さんは必ず起用するとかね。
もしも、上記に記載した「往年のAXLユーザからすると真新しさ、新鮮さを感じられず、クリアしてもあまり印象に残らない気が~」
を変えるにはある程度の変革も必要なのかもしれません。
例えばライターさんを変えるとか、原画家さんを瀬之本さんと誰かとかにするとか。
ジャンルも今まで挑戦したことないジャンル(ミステリーとか魔法もの、エロメインとかイチャラブメインとか)に挑戦とかもありかなと。
たとえ話がまたあれですけど、その昔ALFEEはフォークグループとして74年にデビューしましたが、
83年にメリーアンがヒット(その年の紅白も同曲で出場)するまで10年近くヒット曲がありませんでした。
それを変えたのが、とある方がリーダーの高見沢に言った「アコースティックギターではなく、エレキギターを持てばいい」の一言でした。
それによりフォークグループからロックバンドに転換したことで曲がヒットし、その後も
ロック、ポップ、プログレ、パンク、メタルなど様々なジャンルの曲を発表したおかげで曲に飽きがなく、
いつも新鮮な気持ちでファンがいられたことにより37年近く一度も休止・解散なしで現在に至ります。
(サザン、チューブ、チャゲアス、ハウンドドッグ、ミスチルですら一度は休止・解散してるのですごいことです。。。)
変革をもたらしたことで良い方向に進んだ例をあげました。(ちょっと例えが微妙でしたが、とに角、AXLも休止することなく長い間やって欲しいという意図です)
ただ繰り返して申し訳ないですけれど、本当にこれを変えてしまうとAXLでなくなる可能性ももちろん出てくるはずでやっぱりここは慎重になって頂きたい。
ただ、初心、AXLらしさを忘れないようにすれば、変革が起きてもきっとブランドとして良い方向に進むと信じています。
次回作では、あっと驚くようなAXLになっていて、往年のユーザが満足できるような作品が発表されることを切に願っています。