最近のエロゲ業界って神様ブームなんでしょうかね？？
2010年の流行語大賞にゲゲゲの～が選ばれました。
ゲゲゲといったら某妖怪漫画ですが、最近のエロゲって妖怪とか神様とかを題材にした作品が多く出ている気がします。
その中でも特徴的なのが舞台設定。
前編オールファンタンジーではなく、舞台は現代の日本でその中にちょっと異質な存在(神様や妖怪、吸血鬼とか)が紛れて主人公と生活していくという話です。
本作もその流れをくんでいます。
現代の日本に突如として現れた神様。
今まで居ないとされていた神様が現れたことで、その存在を認めざるを得なくなった日本は神と人間の共存を計画します。
まぁ、シナリオはこんな感じでぶっ飛んだ内容でして、ヒロイン達も「いつき」以外は全員が神様です。(いつきもちょっと人間とは違って神様が見れたりするんですが)
日本神話が多く絡んでいて、そこまで詳しくない私のような者でも、名前くらいは聞いたことのある神様が沢山出てきます。
ラストはかなりのご都合主義で、色々と「う。。。うん？？」って感じのところとかありますが、私個人としては良作キャラ萌えゲーと言えると思います。
今作はブランドの新たな一歩を踏み出す、ある意味絶対にコケることは出来ない思いを持ってリリースした作品ですが、概ね今までのプルトップらしさを兼ね備えた出来になっていると思います。(とても魅力的なサブヒロイン(攻略不可)とか、立ち絵の無いキャラとか)
とても丁寧にデバッグしたのか、誤字・脱字は見つかりませんでしたし、シーンを盛り上げるエフェクト効果や演出も光るものがありました。
劇中歌もノリが良くて聞きやすかったです。
それに一番感心したのがアイキャッチ。
近年のエロゲ・ギャルゲって昔と違って日付の感覚がないじゃないですか。
昔はその日の初めにカレンダーが表示されて、曜日や祝日によってイベントとかがありましたが、最近はオムニバス形式っぽいつくりになっているのがほとんどです。
そのため、話の区切りとして各社そろってアイキャッチを入れるのが当たり前になっていますが、結構長いのが多いんですよね。
５秒くらいのアイキャッチでも「あ～、またか」ってなってクリックしてカットしちゃうみたいな。
本作のアイキャッチはヒロイン及びサブヒロイン達が「ラ・ブ・カ・ミ」の一文字だけをボイスでしゃべるだけのアイキャッチで、多分１、２秒とか。
これだけでも、大分ゲームがスムーズに進みます。
残念だったのは、共通ルートで出てきた「教えて神様！」ですね。
これ、もうちょっと工夫すれば結構面白く出来たのではと思います。
個別ルートでもやったり、メニュー画面で詳しい神様のこととかが繰り返し確認できるとかね。
■キャラクタ感想
「月詠 ウサギ」
まぁ、何だかんだでツクヨミゲーだったかな。ってところです。
それにしても主人公も友人たちもみんなツクヨミって呼んでるけど、主人公の母だけはウサギちゃん。。。これどっちで呼べば良いんだろうか？？
ラストのウエディング衣装はツクヨミらしいっちゃらしいけど、神様ならドレスでなくて和装が良かったかなぁ。
「佐久沙 いつき」
最初は主人公のことを弟扱いしているのに「イラッ☆」としてたんですけど、それには理由があって最終的には中々シナリオ的にもよかったのではないかと思います。
でも、同い年なのに姉ちゃんはやっぱり違和感が。。。
「豊草 イナリ」
はい、みんな大好き五行なずなさんです。
ガサツで部屋はだらしなく散らかしてるのに料理が得意という謎の設定の娘です。
(それを言うなら、ひなたが野菜作りは好きなのに食べるのは嫌いという設定もかなり謎ですが。。。)
ラストの黄金に輝く稲穂のシーンはナウ〇カっぽくて良かった。
「富士宮 サクヤ」
私の個人的に一番気に入った娘です。
とにかく、エロかった。
あとデレた時のギャップが良かったですね。
それにしても、前作のメインヒロインを演じた羽鳥空さんがサクヤの声担当でしたが、やはりななみのインパクトが強いですねぇ。
でも、ななみと違ってこういった性格のキャラを演じるのもまぁありかなと思いますが。
それにしてもプルトップはWeb展開とクリア後のおまけが豪華ですねぇ。
今作もソフトにIDが入っていてそれをWeb上で入力すると色々なコンテンツが見れたり、ショートストーリーのパッチをダウンロード出来ます。
これは今後も「売り」として残してほしいです。
最後に、ED見て驚いたのがシナリオ補助の名前に催眠陵辱シナリオに定評のあるおくとぱす氏の名前がｗ
これってそのおくとぱす氏でいいんだよね？！
エロシーンだけ補助してたのかなぁ。。。