タイトルとかOPとか、いろいろ間違ってるよ
売れてないのかなあ?
売れてないんだろうなあ。巷ではほとんど俎上に載ることもないようだし…
まあそんなわけで今回は超時空爆恋物語 ~door☆pi☆chu~の感想をば。
ヒロインの一人、乙姫の開発した時空薬を飲まされた主人公。そのせいで扉とかを開ける度に、過去から有名人(ヒロイン)を召還してしまう体質に。
静御前、小野小町、卑弥呼から果てはクレオパトラやら楊貴妃まで大集合!
姦しいヒロインたちが巻き起こす騒動を前に、我らが主人公はいったいどうするのか?!
とまあ大筋はそんなかんじ。
OPやタイトルから連想されるとおり、基本はギャグ、あるいはコメディ。
個別ルートに入ると割とシリアス。ちょっといい話っぽい。
史実もちらほらと絡めて『らしさ』を出してるのも好印象。
け・ど。
個人的にはどっちつかず感がぬぐえないかなあ、と。
一言にも書いたけど、タイトルやOP、作品自体を揶揄するような序盤のメタネタなんかはギャグ路線。
だけど乙姫や静御前のシナリオは、明らかにシリアス寄りなんだよね。
いや、オチは読めたけど十分面白かったし好きですよ?こういう話。
ただ作品全体としての方向性が定まってないというか。
OPから序盤見てギャグ系を期待すると個別ルートで裏切られるし、シナリオ系を期待するには設定の詰めが甘いかなあ、と感じるわけですよ。(パラドックス云々とかね)
なわけで、作品企画と実際のシナリオとの間に齟齬が感じられる惜しい作品になっちまった感じだけど、それでも十分佳作~良作あたりは狙えると思う。
あと地味にスゴイと思ったのが、背景のアニメ。ここ感心した。
動く電車とか灯りの揺らめきとか無駄に凝ってる。
この作品はあまり売れてないっぽいけど、ここのメーカーさんには今後もがんばってほしいですね。期待してます。