シナリオに飽きが来なく最後まで一気にプレイ出来た
素晴らしい内容の作品でした(こなみ)
ただ萌えキャラゲー期待で買った人は確実に裏切られますので御注意を。
内容に関しては ハピメア5 ナツユメナギサ4 まどか1を足したようなゲーム。シナリオはギャグもありますがシリアスの方が重視されているので万人受けでは無い作品です。
主人公はいわゆるヤリチン、ここも万人受けはできない要素の一つです。私は別に好きでも嫌いでも無いので良いですが。
また裏EDもハッピーエンドで終わらないので鬱が嫌いな人は回避奨励。
感動要素はちょっと弱いかなぁと思いましたが、私は別に感動するしないでゲームを買っているわけでは無いし、感動=シナリオが良いゲーム という式が当てはまるゲームが多い中で感動が若干弱めでも十分に魅力を発揮できていたゲームだと思います。
※ここから結構ネタバレ
個別キャラごとの感想
攻略順は 恋→あけみ→美衣→聖→3人娘→零&カノン→崑崙→ありす→アリス
・「加藤恋」
遊んでそうだけど実は遊んでない巨乳でかわいい女の子、しかも巨乳(大事な事ry
サブキャラ的な立ち位置でシナリオは短いですが実は結構重要なポジション。アリスルートで主人公が思い出した回想の中に恋もいたので本当の名前は「ありす(漢字はわからない)」だと思います。
メインシナリオに関しては街でナンパした主人公と恋に落ち、デートを撮影する過程で夢であった映画監督になるお話。
現実にはありそうですがありえないようなシナリオが物語的でいいと思います(たくみ風に)
・「梢あけみ」
キャバ嬢あけみちゃんすげーエロイ!主にこぼれ落ちそうなおっぱいがry
彼女も加藤恋と同じでサブキャラ的な立ち位置でシナリオは短いです。
幼いころに生き別れた父親とキャバクラで再開するお話。
しかし水商売をして今までよく無事に貞操を守っていられたとかそっちの方気にしちゃいますw
・「柏原美衣」
メガネがチャームポイントなきょにゅーな女の子。
アイドルに憧れていたが地味な自分に自信が持てなくて諦めていたが主人公等の押しもありアイドルデビューするお話。
彼女もアリスルートの回想の中にいたので本当の名前は「ありす(これも漢字わかりません)」だと思われます。
ちなみにドラゴンバーガーの歌は個人的にツボですww
・「周防聖」
自分を天使という不思議ちゃん。しかしきょにゅ~である(懲りない
幼いころに母親に捨てられ施設に入っていた過去を持ち、とある理由で迷子の赤ん坊を育てる過程で愛を知っていくシナリオ。
実は彼女も結構重要なポジション。バラ色町から少し離れた施設で育っていたことで魔女こいにっきの影響をあまり受けなかった為、真の黒幕を暴く布石になった。本当の名前は「有朱(ありす)」。
プレイヤーも若干違和感を受けた昔の愛称が重要な伏線になっているのは素晴らしいと思いました。
が、彼女のルートだけ主人公の性格違いすぎる(困惑)
これも何かの伏線なのかな?と思いましたが特にそのあたりは突っ込んでこなかったので複数シナリオライターの弊害かな・・・?
ただ「愛を描けば、それは天使の形をしているだろう」と何度も言っていたので、主人公も天使になったか…?www
ちなみに彼女のルートでは無いのですがガスマスクを被った聖がパーティー会場で魔女こいにっきのことを知っているような口ぶりで話していましたが、これは崑崙が主人公に黒幕の存在を知らせるための伏線だと捕えていいのでしょうか?
この時の聖は魔女こいにっきを知らないはずなのでここの伏線が回収されていないのが少し気になります。
※追記:さきほど物語を読み返してみたのですが美衣と聖はジャバウォックについていった魔法使いかあるいは従者達の一人という可能性が濃厚な感じがします。
ありすルートラスト美衣が「やっと終わらせてくれるのかって感じだよね」、聖が「楽園に行きたくてあなたについていったワケじゃない、物語が聞きたくてついていったのですから」と語っているところを見ると多分確定な気がします。そうなると私が疑問に思っていた聖の魔女こいにっきを知っているようなそぶりもわかる気がします。記憶が無かったのはおそらく存在を知られたくなかったアリスが記憶を消したから?
・「3人娘シナリオ」
これは完全におまけ的なシナリオ。
ある意味これから訪れるシリアスの連続の前の小休止的なルート。
ただ周りの人間(主に聖)や彼女達が言うにはルックスはあまり良くないようですので、もしかしたらこれもありすのように「物語」だから一見美少女の姿をしているのかもしれません…。
ちなみに山田が好きです(声優補正も兼ねて)
・「時計坂零」
私の中で今作最高の萌えキャラ!キンパツツンデレかわぃすぎる!!…しかし胸はメリです(おっとこんな時間に誰かry
時計坂家の長女と思われていましたが、本当は初代歌音の作り出した幻で本来ならカノンを護衛する立場の人間。
しかし彼女のルートの大半がプロローグの使い回しという悲しさ…今作一番のお気に入りキャラだっただけに少し残念です…。
しかしありすルートの最後に唯一主人公とHしたり裏ルートでも主人公に言わせればワトソン的な立ち位置にいたりと結構シナリオに絡む活躍は見せていたのは良かったです。
・「時計坂カノン」
ポワポワな雰囲気の彼女ですが性格は結構シビア、そしてきょにゅry
どっちかっていうとカノンというより歌音のお話でしたねw
異国の王に嫁いだ後これで終わりかと思いちょっと後味の悪さがあるシナリオだと思いましたがきちんとその後の話が書かれていたのは素晴らしかったと思います。
・「藤田崑崙」
とりあえずクーデレの素晴らしさがわかる娘です、おっぱいはメリですg(こんなry
魔女こいにっきを作った張本人で重要キャラクター。冷徹な性格の娘ですが、本当はジャバウォックを愛しているクーデレ…いやツンデレか…?
シナリオは主人公のありすとの記憶を改ざんして自分が恋人だったと思わせて(このような事をした理由は裏ルートでわかります)理容店を切り盛りするお話ですが最後は真実を伝え主人公の背中を押したりと悲恋で終わっています。
・「南乃ありす」
本作のメインヒロインであり主人公でもあるロリBBぁ(ウワナニヲスルヤメロ)。おっぱいはまぁ…無くはない…。
シナリオは良い意味で完全に騙されましたww
まさかプロローグのありすの就寝からお着替えシーン果ては登校シーンやバイトシーンのCGから立ち絵まですべてブラフであったとは…完全にしてやられました。
またおばあちゃんの方のありすの時系列のとき、主人公や他のキャラの視点からアリスはちょこちょこ出てきていましたが立ち絵など一切出てきていませんでした(主人公と廊下ですれ違った時や崑崙と主人公のアーンを目撃したときなど)。ゲーム冒頭から数々の回答があったにもかかわらず見抜けなかったのは正直くやしい反面、真実を知ったときの衝撃は計り知れなかったです。
つまる所これは「物語」であるから…崑崙ルートで髪を切りにきた女の子が言ってたように「物語」だから髪も伸びないし、年だって老けている用には見えない…登場人物からみたらもうおばあちゃんなのですが…そういう「物語」を利用したプレイヤーをミスリードさせる手法は圧巻の一言です。
・「アリス」
真ルートでありこの物語すべての黒幕。そしてヤンデレ。
ただこのルートは「美しい物語」で終わらせたいのであればやらない方が無難です。後味悪くなる可能性がかなり高いです。
どんな結果になっても真実を知りたいという人向け、ルート突入条件は結構難しい部類に入ると思います。
この結末は私なりの解釈では、「愛してると気軽に言って女の子(男)を手籠めにするような人(いわゆる遊びで女の子(男)をもてあそぶ人)には相応の罰が相手からかえってくるだろう」と解釈しました。同時に「愛する気持ちがうつろうのが現実で、一人の人間だけ一生愛せることができるのは物語の中だけ」と、ありすルート終了後の「全ヒロインを攻略しました」と皮肉ったように、リアルの現実世界を皮肉るメッセージの用に感じました。
全体的に高い水準でまとまった素晴らしい作品でした。
ただシナリオごとの性格のばらつきなど複数ライターの弊害があったことが少し残念でした。