この手のゲーム性が苦手でエンジンがかかるまでに時間がかかったのと、最初の方の話は特別に好みではなかったのだが、全部終えた今、強烈すぎるメッセージ性のおかげで色々考えることが出来て、本当にプレイしてよかったなと思える作品。
一番好きな人は富入さんです。厳ついオネエ、良すぎるだろう。
もともと都市伝説とか幽霊とか妖怪とか、そういうものが大好きだったので、
4話目くらいまでは、あーそういう結論ね!なるほどね!と若干の物足りなさを感じていて、
なんでこんなにも評価が高いのかわかりませんでした。
すみません。
本当に最後まで読めてよかった。
最後まで読んだあとだと、SNSとか人間関係の闇が1~4話にもしっかり詰まっていて、たくさん思うところがある。
特に美桜みたいな境遇の子って、いまの世の中数えきれないくらいいるんだろうなとか。
5人で寄ってたかって人を殺めるシーンがいちばん恐ろしくて。
それをおもしろおかしくSNSで騒ぎ立てる人間たちも恐ろしくて。
でも、いまのこの社会、そういうことがあり得ないくらい溢れていて。
SNS調査、しんどかったな。根も葉もないうわさとか言葉で溢れていて、解像度高すぎだろあれは。
偽善的な発言にはなってしまうが、本当にやるせなくて最後のほうは涙なしで読めなかった。
Xでも発信したけど、このゲームを本当にやるべき人たちには絶対届かないし、やったところでそういう人たちの心にはなんにも生まれないんだろうなと思ってしまった。何か感じることがある人は、そもそもそんなSNSの使い方はしないだろうし。
とかなんとか、いっぱい考えてしまう作品だった。