凄まじかった。いろんな意味で二周目したいけどできなさそう。
凄まじかった、というのが一番です。
序盤は退屈な展開ばかりでした。
登場人物の名前の読みが難しく、頭に入ってこなかった・・・。
けれども、公式サイトを見てもわかる通り、Hなシーンだけでは済まないような物々しい雰囲気です。
Hシーンばかりの序盤でも、ところどころに気持ち悪い雰囲気が漂っていて、
「絶対にこれ伏線だろ!」と誰が見てもわかるように大量の伏線が投下されていきます。
しかし、伏線を繋ぎ合わせて全貌が明らかになるのはだいぶ終盤だったので、最後まで飽きることなく楽しめました。
(私の頭が足りていない節もあるが)
隠語ひとつですら伏線に繋がっている徹底ぶり。凄いとしか言えません。
中盤まで愛着がわいていたキャラクターだからこそ、真実が明かされた時の絶望が半端ではなかったです。
中盤までもキャラクターの個性を生かして面白おかしく描写していたので、そこで愛着を沸かせ、終盤で落とす・・・。なんという・・・。
好きなシーン、
●霍が志依の車いすを爆速で押しているところ。
この物語で唯一と言っていいほどの安寧の地。癒しキャラ2人。どうか幸せになってくれ。
ただ2人とも〝ギフト〟だから、彼女たちの〝幸せ〟を思うとなんともやるせない気持ちになる。
●御伽と猶猶と主人公のレイプ
特に猶猶の本気の拒否、叫び声、泣き顔、メッチャ性癖です。
●勿論樺音と主人公のシーン全て
特筆することがないくらい全部好き。尊い。樺音ちゃんみたいな強い子好きすぎる。
ただ欲を言えばこの二人の心理描写やシーンが欲しかった。
〝ギフト〟を持っていない樺音だからこそのシーンが。
真実を知った今、まころやフーカ、筮たちを恨まずにいられない。
彼女たちのせいではないとわかってはいても。
最後の最後まで、「誰が犯人?」という言葉が頭から離れない作品でした。