短編の読み物としては良かった。ただ思ってたんと違ーう!
大正ロマンとも言うべき世界観や退廃的なサロンの雰囲気が作風と非常にマッチしており、読み物として楽しめました。
中盤までは。
献身的で快活な雪子と仲を深めつつも、人懐っこい笑顔を浮かべながらも「女王」としての裏の顔を持ち妖艶さも垣間見せる奈緒美に絡めとられていく流れがとても良かった。
中盤までは。
ようやく雪子と恋仲になりこれからって時に奈緒美の策略によって雪子が輪姦されるシーンはマゾっ気やNTR属性をくすぐられすごくエロかったし、こういうエロをもっと入れてくれていることに期待していた。
中 盤 ま で は 。
……いや、別にこういう展開も悪くはないと思いますよ。ただ突然伝記ものにシフトしたかと思えば雪子は本性を現しゲスな邪悪萌えなキャラに(これはこれでかなり好みではある)。挙句触手が出てきた時には流石にファッ!?という感じに。
入れ替わりトリックや、終章で明かされるギミックはなかなかに凝っていて良かったと思いますが、前半の雰囲気から想像していた展開とかけ離れていたために( ゚д゚)ポカーンな感じで読み進めてしまいました。
しかもかなり後味が悪い。このまま奈緒美と幸せに暮らしていくエンドだと思っていただけに結構ダメージがでかかったです。
終わってみればそれなりに楽しめた気はしますが、どうにもいろいろと腑に落ちないゲームでしたね。