肝心の音楽が
ヒロインの詩音や樹紗羅はインディーズのボーカルで、「最高の逸材」「伝説になる」と終始周りから絶賛されているのですが、いざ劇中歌が流れてみるとズコーでした。
歌唱力や楽曲の質が追い付いていないので、こちらとの温度差がありまくり。
詩音はN〇NAみたいな系統かと思いきや、曲調や歌い方が極限まで希釈した「六本〇心中」風で、そこはかとなく昭和の匂いが。
主人公もフルボイスなのは珍しい。
Hシーンでも詩音に「オッサン」呼びされてるのは笑った。(主人公はおそらくアラフォー)
主人公も個性が強いというか、キャラが立っています。
ケンカが強くグラサン着用、低い声でボソボソとキザな台詞を吐き、丸々マンションを一棟所持しており一見無双な主人公。
実は心に大きな傷を負っていて、どこか不器用。
渋いオッサンキャラが好きな人には刺さるかと。
瑠歌の声や喋り方が、JDなのにまるでお堅いニュースキャスターのような上品丁寧口調なのですが、
個別に入ると家庭環境が明るみになり納得しました。
シナリオは割と丁寧に作られているので、絵やキャストや音楽を今風に一新してリメイクしたら、今でも通用しそうな気がします。
まあでも、作中では「とにかくライブが命」とライブ活動中心で成功していくストーリーが展開されるので、
「こういう時代もあったんだよなあ」と今後の音楽業界が辿る道と比較して苦笑してしまいました。
正直映美が一番かわいかったので、映美と一線超える展開も見たかったような。
ただし、「年が離れ過ぎてるからあと数年待てるか」と頬にキスだけで済ませた主人公は紳士。