遊べるゲームではあるが、とにかく不親切な仕様ばかりでストレスが溜まる。
戦国ランスから早5年、ようやく待望の新作が発売!
…なのに、戦国の痒いところに手が届くあの素晴らしいゲームシステムはどこに行った?!と
発狂したくなるほど、意地悪なシステムのゲームでした。
今回はダンジョン探索がメインで、各キャラの戦闘スキルが回数制であるため、
強キャラによる無双が出来ません。
それはいいにしても、戦国で可能だった「何も行動しないで自ターンを飛ばす」ことが
出来ないため、主力メンバーの力を温存することが出来ない。
にもかかわらず、ダンジョンはオートマッピングされない上、敵出現率がかなり高い。
「あとどれくらい進めばクリアなのか」が分からないため、クリアから逆算しての
戦力の使い方が計算できないのです。
よって、ダンジョンを何度も何度も最初からやり直し、少しずつロケハンして暗記するしかないのです。
回数制スキルの場合、ゴールの目安が必要で、その点戦国ランスでは
「ダンジョンを何階まで潜ればゴールか」がきちんと提示されていましたし、
オートマッピングはランスVIにあった機能なんですが。
また、戦闘中にパーティメンバーの入れ替えが出来ないのも大きなマイナス。
これも戦国ランスでは普通に可能だった行動です。
なぜ新作なのに旧作より退化してしまうのか、理解に苦しみます。
恐らく、ある程度不便にすることでゲームバランスを取ろうとしたのでしょうが、
本作の場合、ゲームバランスの妙より、不親切さによるストレスばかり感じる結果に
なっています。
不便というより理不尽なんですね、
「なぜこれが出来ない」「どうしてこんなことをしなければならない」
と思ってしまうようなことばかり。
総評としては、不満も多いがまぁ遊べなくはない、といったところ。
シリーズのキャラが次々に登場し、色んな会話をするのは見ていて楽しいのですが、
前作・戦国ランスと比べると大幅に見劣りします。
シリーズファンなら買っても損はしないでしょうが、シリーズ未経験者が
わざわざ手を出すほどの作品ではないですね。