もったいない部分もありますが、その点を差し引いても名作
シナリオ、音楽、ゲーム性などはパワーアップしてますが、問題点あります。
まず、ランダム要素の多い「お店の建設発生」(一定発展値になるとその発展方面のお店が建設されるがランダム)に振り回される点。
商業系の「本屋」の施設が建つ、建たないの違いで進行に影響が大きく、建たないとかなり重要なアイテムの作成が出来ず
進行でとんでもなく面倒なことになる。それがランダムというのが問題。
本屋のランダム性。(本屋に並ぶアイテムが大事)さえなければもっと良かった。 こういうのはイベントで思いつく形にしてほしい。
たとえば、公共施設の図書館の建設が出来るようになるレシピを思いつく&その図書館が建てば本屋にあるアイテムは
図書館でそろう、とか。
「アイテム作成以外の」ランダム発生なものがシナリオの重大な鍵になっているのは結構なストレスです。
(当たり前だけど、アイテムが確率によりランダムで作成されるという部分がある点は問題にしません。)
ゲーム内で、一日が朝、昼、夜に分かれていて行動すると時間が進む仕組み。
街の発展値が一定の値になっていれば日が切り替わって翌日になると発展分野に対応するお店が建設されるが、
工房イベントが挿入されるタイミングも夜の終わりか朝の開始すぐ(翌日すぐ)なのでイベントが挿入されると全部見ないといけない。
建築物のランダム対応のために夜/朝のイベントを見終わってからランダム建築をチェックして「建ってない」なら
またロードをして日を終わらせイベントを見る、をやり直し。 本屋のためにしていましたが大変でした。
一度建築されると次に自動建築されるまで時間がかかるし、建築で空き箇所が占有されると大体、空かないので
ねらった建物が建つようにしないと後が大変。
次に、建設してもイベントのない公共施設(文科系施設)の山。もったいないです。 イベントが発生する施設が数個で後は
建設した地域の発展値と人口の数値を底上げするだけのためだけにあるというので施設ごとにあったイベントがあればよかったのに。
スキー場、公衆浴場、遊園地以外の施設にもイベントほしかった。 物を販売しない公共施設はイベント向きだと思うんだけどね。
映画館とか観光遺跡とか。
それからボイスなしとボイスありの部分のわけ方だけど、ない部分でも本来この部分で音声ほしいなあ、という箇所が多い。
音声の入れ方が半端だな、と。 フルボイスはたぶん制作費や製作期間的に困難だったのだと思うのだけども。
と、大きい問題点はこのくらい。
ナノカが何かするたびにシナリオ上でレスポンスがある。(ナノカの「仕事」が影響して敵役がアクションを起こしたり
住民から「あのトンカチ担いだネオスフィアのためにがんばってる女の子」という反応があったりなど) やったことに対して
シナリオ上で反応が多い点では前作より進化しています。前作のトリスティアでは都市の復興のためにがんばってるのに
住民も街の復興のためにナノカが呼ばれたことを認識しているはずなのに成果を挙げてもリアクションがまったく無かったので。
さらに、作中内での対立構造も見せつつ進行するシナリオで、厚みがあります。見せ方が向上しています。これはいい進歩。
演出上ですが重要ポジションにいる存在(前作では敵ではないが無能な存在の市長)が権力はあるけども
ナノカの真価を見抜けない頭の悪さを持つ点が前作と共通してます。ナノカの天才性を引き立たせるために
やはりこういう道化的な役回りは必要な存在なのかな?いないとしょうがないのかなぁ。
上に書いた問題を差し引いても名作と思います。 ボリュームもいっぱいあって遊び応え多し。
作業量が多いからとか書いている、また、作業量が多いから(GiveUp)する人は単純にこういうゲームに向いてないんだと思います。
発売からかなり時間がたってますが直接の続編はでないのかなぁ。ほかのEプラント都市を復興させたいw
その舞台が海底都市とかなら最高なんだが・・。
今回やその後の2作ででてきた新要素を含めた帝国やその反対の勢力を混ぜた新たなナノカを主人公とした
復興請負の話を遊びたいものです。