理想的な良作。学園物のフォーマットの中で、今という時代に、心に深い傷を負いつつも、それに屈せず生きようとする人間が描かれている。感傷を徹底的に排除し、意味のある描写を確実に紡ぎ出しているのは、ずば抜けたライターの技量と意思力だろう。CVも素晴らしい。笑える・泣ける逸品。
家庭環境など、人それぞれ。
主人公の境遇の意味が判るか/判らないかで
この作品への評価はある程度変わるだろうなと思った。
ついでに言えば、対象年齢高め。
スクリプトが素晴らしい。エンターテインさせようという意思がひしひしと伝わってくる。
わざわざ蛮族・ビッグボス・プチトマトなんて記号まで用意済みなのは
ユーザーへの皮肉+それを超えた自信であり、キャラ立ちなど前提である、
というプロの仕事ぶりは、CVの的確さにも現れている。
前例の有無は知らないが、
いわゆる「悪友」ポジションに先生、という斬新さも面白い。
これぞ大人の技巧と遊び心。
かなり笑いました。
体験版で何かを感じたなら、おすすめです。