ほのぼのとしたタイトルと原画に反して、現実的なシビアさが描写されているゲーム。導入部では感動までできる良作。
登場人物の内面のリアルさが半端ではない。
一例を挙げると、撫子さんみたいな結婚に向かない30歳以上の女性を見たことがある。
作中で人型ペットはあくまで"ペット"という域を出ず、メインのみかんでさえ個別エンドが用意されていない徹底ぶり。
人型ペットたちも外見の老化は目立たないが、普通の犬・猫の寿命しかないという設定で、どんなに仲良くなっても生涯の伴侶にはなれない。
生い立ちが訳有りなことによる、凡人とは違った価値観の持ち主の主人公が、今作の設定に非常にマッチしているのも見逃せない。