ギャグ路線を貫きながら、きちんと纏められている。
昔流行った某アニメの影響を強烈に受けている。
そのアニメも、所々にギャグ路線があったが、このゲームでは、それを極端にした感じになっている。
ゲームそのものとしては、非常によくまとまっている。
基本的スタンスはギャグ路線で、ギャグを重視している以上はシナリオを割り切っている。
当然シリアスな展開にもギャグが展開されていて、シリアスな感じが全くしない。
一方で、最初に攻略キャラを決めて、最後まで同じキャラを選び続けることになるため、毎回出てくるキャラ選び画面が、最初の一度以外に意味がない。
それに伴い、キャラ選び画面と日付だけでイベントが決まっているため、ゲームそのものが一度きりの印象が強い。
キャラ選択を行う画面を最初に持って行き、その中で選択肢を用いてエンディングをいくつか用意してくれれば、今よりも遙かによかっただろう。
総合的にみれば、一度きりのゲームの感は否めないが、何も考えず、ただただ笑うことが出来る優れたゲームだ。
感動できるシナリオに疲れている人間に、強く勧められる。