シナリオ・テキスト以外は、まぁまぁ良くできている。
シナリオとテキスト以外は、ゲームとして良いバランスだと思う。
ただし、シナリオは致命的な問題がある。
どうもここのシナリオには、陳腐なステレオタイプが多用されすぎている。
ステレオタイプ後に「やっぱり違ったよ」なんて言われても、完全に距離を置いた後での話で、正直なところどうでも良い。
それと、特攻癖の主人公は、書く人間には魅力的だろうが、読まされる人間には苦痛以外の何者でもない。
特に「子供っぽさ」なんて付け加わろう物なら、「ただの馬鹿が勝手に自爆して、周辺がそれに振り回されているだけ」としか見えない。
「何故こいつが主人公なのか」の説明が一切無いため、主人公が主人公たる所以が、あくまで後付程度に感じられて、しかもシナリオ自体は主人公が主人公である理由があって進んでいるという前提だから、最早後半部分は無茶苦茶としか感じなかった。
テキストについても魅力が全くといえるほど無い。
読むのが苦痛で、「何を言いたいの?」とか「だから何?」なんてのは、かなり頻繁にあった。
また会話で前後の整合性がとれておらず、「何でそういう話になるんだ?」ということも多かったが、これはシナリオが下手くそなことが一番大きな理由だろうと思い、目を瞑った。
後、エロシーンの突入に全く意味がない。
なんだか大なり小なりイベントをこなさないと駄目な割には、イベントとは全く無関係、かつ、そのイベント自体が不明な物も多い有様で、シーン回収のためのエロシーン鑑賞というだけの意味しかなかった。
しかも、数が中途半端な上に、エロシーンと言えない部分をエロシーンにしていたり、逆もあったりで、統一できていない。
後は迷宮パートで、演出カットしているにもかかわらず、敵の体力を表すゲージの減り方が通常演出の速度で表示されたり、圧倒的にこちらが強いにも関わらず、通常の敵が出てきたりで、鬱陶しいと感じる部分があった。
それと、殆どの階段が何らかの陰にあるため、すっ飛ばして、後でマップで階段の位置を確認することが非常に多かった(この方が早い)。
一応スペースキーを使えば透けるようにはしたことはわかるけど、それ以前に階段の色を変えたり、目につきやすい演出を加えるというのは、当然にやっておいて欲しかった(その割には通路には矢印がハッキリあるんだが)。
個人的意見としては、80点を付けたけど、75点が一杯一杯。
プリズム・アークのシナリオの重なり具合を批判する人も多いようだが、これはコンプするためには、「ほぼ100%同じシナリオ」をキャラ別に2回も繰り返す羽目になるんだから、遙かにマシだと感じたよ…