名作感を醸すことはすごく上手な作品なのに、あと一歩のところで浸れなかった僕は残念でした。
クロスチャンネルの群青学園的サイコ学園×
素晴らしき日々の多重人格的現象×
デジタル・デビル・サーガ的な仮想空間(=特定の人物の生み出した脳内空間)×
リトルバスターズ的な夢オチ×
デビッド・リンチ作品的な過剰なメタファ(箱等)=
本作。
序盤~中盤にかけての
「どんな真相を明かしてくれるんだ~!!」
的な期待感は異常だったのですが、
中盤、各キャラあまりにも同じパターンの話が続くため
終盤に入る頃にはスキップゲーになってしまい、
真相も度肝を抜かれるものではなかったのでした。
一言で言うと
有名作品からサイコ要素をかき集め骨格にし、
グロで味付けし、
エロゲ的日常を混ぜたような印象。
とはいえ、
ハセクジキのエロゲ業界演説やロリ擁護論など、
コメディに関しては光るところがあります。
ハセクジキのセリフの割合を10000%増しにして
コメディシーンを増やして中盤に配置してくれれば飽きなかったような気がします。