催眠術を状況作りに利用したイチャラブゲー。エロくおバカなシチュエーションを楽しめたい人にオススメ。
数年ぶりに生まれ故郷に帰ってきた主人公が、特技の催眠術を使い、問題児となっている幼なじみの性格を矯正しようとする、というのが大まかな流れ。
ところが幼なじみの麻希乃は催眠術が効かない体質で、ふとした失敗から、麻希乃を除く学園全体に催眠術がかかってしまう。麻希乃を除いた学園全体が集団催眠にかかっているという設定なので、普通ではあり得ないシチュエーションを楽しめるところが、この作品の見所となっている。
主人公がうっかりキーワードを言ってしまうアクシデント系のイベントが多く、不純異性交遊をチェックする処女検診、全裸での水泳授業、自慰でストレス解消授業、水道を使っての集団自慰、男子トイレでの立ちション、花壇に並んでの放尿(肥料やり)、おしっこでプール掃除など、おバカなシチュエーションが多い。
テキストも良好で、Hシーンのバカっぽいやり取りや嬌声が笑いを誘う。特に委員長の声が良い味を出しており、やたらとやかましい嬌声をあげるところが笑えた。また催眠術の効果なのか女子クラスメートのノリが良く、バカっぽい雰囲気が楽しめる。
キャラ的には姫先生がお気に入りで、お約束な感じのロリキャラなのだが、背伸びしているところが微笑ましい。中出し直後に「………安全日って何ですか?」と言い出したり、催眠術の効果で突飛な授業をやりだすところが笑えた。
ただし残念な部分も多く、特に麻希乃のキャラ設定が失敗だったと思う。かなり破天荒なキャラで、普段は周りの目を全然気にしないくせに、Hシーンになると周りに流されるので違和感があった。他にも、麻希乃の行動を全面的に肯定する親友や、すぐに主人公のせいにする委員長など、キャラ的には微妙なところが目立つ。
また本来なら、麻希乃の羞恥心を煽るプレイも見所だったはずだが、破天荒なキャラ設定やイチャラブ感の強いテキストが邪魔になっている。おまけにキャラゲー的な構成にしたことで、他のヒロインのシナリオに突入すると麻希乃が絡まなくなり、おざなりになってしまっている。
それとこの作品は、ヒロインとの1対1の恋愛ストーリーが展開するラブコメとして作られているので、本番もヒロインとの1対1のプレイに限定されている。シチュエーション的には、主人公と女子クラスメイトのハーレム状態になることが多いだけに、乱交がないのが物足りなく感じられる。
催眠術を題材とした作品としては少々勿体無さを感じるし、キャラ作りや構成にも失敗していると思わないでもないが、それでも一風変わったシチュエーションやイチャイチャした雰囲気が楽しめるので、細かいことは気にせず、エロくおバカなシチュエーションが楽しめれば構わないという人には最適の作品だと思う。
ちなみにシーン回想は全部で46種類(麻希乃11、奈津美8、遥9、鴇子7、小姫6、ハーレム1、その他4)で、攻略可能なヒロインは、麻希乃、奈津美、遥、鴇子、小姫の5人。おまけとしてハーレムシナリオも用意されている。