ノベル「ゲーム」として完成された作品。時間がかかっても攻略サイトに頼らず自力でクリアするべき。
ラストは主人公が報われないが、冒頭との対比となっておりこの作品の締めとして一番納得の行く終わり方だと思いました。
クリアしたあとには何とも言えない独特の余韻が残ります。
プレイ中に幾度か詰まる場面もありましたがその都度何度も繰り返してようやくクリアできました…。
・スイッチが押されてから押すまでの正確な時間を数える
・背景で人が通ってるのを見つける
・BGMが止まるまで待つ
といった仕掛けや、ANOSを駆使して今までの知識から活路を見出す閃きはこれまでプレイしたどの作品にもないものであり、非常に斬新に感じました。
自分の推理が正解だった時の爽快感はこの作品ならではの醍醐味だと思います。
最後の仕掛けはただ放置してたらたまたまそれが正解だったという…ｗ
自転車創業の作品に触れたのは初めてでしたが他の作品も是非やりたいと思いました。
ただ漫然と読み進めるノベルゲームではなく、自分の手で読み拓くノベル「ゲーム」をやりたい人にオススメしたい作品です。