歴史上の乙女達がタイムスリップしてきて一緒に生活するそんな物語。基本バカゲーテイストながら伏線も色々散りばめつつのシナリオ展開と丁寧なまとめ方は、腰振りOPのインパクトでさえ消し去る良質ぶりでした。
腰振りOPだけ見たら完全になんかヤバいモンを手に取ってしまった感がありますが、普通に面白かったですね。
終始バカゲーのノリではあるんですが、シナリオゲーとしてみても普通に楽しめたかなと。
特に最後の乙姫ルートはグランドフィナーレ的な感じでしたが、それだけにどのルートよりも好きです。
伏線も色々回収されるので、他の個別ルートでは分からなかった事も色々分かるようになってスッキリ感もありました。
……まあ、乙姫が何を作っていたかとか輝夜の正体など含めて何となく予想は付くものではありましたが……。
他のルートに関しては正直、乙姫ルート以上のものではなく、というより輝夜の存在が他のルートを否定しているようなものなので、いまいち手放しで褒められないというか、褒めちゃいけないというか……。
キャラ的にはみんな良かったんですけどね。
個人的にキャラはプレイ前から乙姫が好みっぽい感じでしたが、他に織姫も良かったです。
ただ、乙姫は最後にならないと攻略できないし、織姫はルートが無いし（Hシーンはある）で結構ヤキモキはしました。
あと演出面でですが、背景の電車がちゃんと動いていたのがビビりました。
奥から電車がやってきて、ドアが開閉して、またそこから出発するっていう、そんな演出が。
――そこ静止画でも良くね？
……っていう部分ですが、めちゃくちゃこだわっていて個人的に凄い感心してしまいましたねw
あとは全体的に笑いあり感動ありのシナリオは良質ですが、しいていうなら、もう少し舞台を生かして欲しかったと思わなくも無かったり。
自宅（正確には織姫と乙姫の）が中心となっている事もあるせいか、舞台となっている世界が極端に狭く感じてしまいました。
架空とはいえ鎌倉が舞台になっているならもっと色々舞台や設定を生かして欲しかったですね。
そこら辺がプレイしていて残念な部分でありました。