爆発的脚力を持った差し馬のように、第四コーナーを曲がったあたりで一気に佳作から良作へ、はたまた名作認定にも手が届きそうな位の、終盤の緊張感と瞬間最大風速の急展開はすごかった
前作から、さらに透き通ってて磨きの掛かった凛としたキャラです、開幕で求婚しちゃうし18禁でも良い気がするが、この序盤中盤の清涼感ある雰囲気は全年齢版ならではなんでしょうかね
蛍は、とにかくかわええです
そして、ムラがあったと侮っていた人間模様の描写、その評価は今作でひっくり返されました、重蔵と蛍の絆は見てて、夫婦ってこんなにも素晴らしい物と思わされてしまい、とんとん拍子で なりあがっていく様は、読んでる自分と取り巻くキャラ全員が羨む、さわやかなストーリーでした
江戸時代末期の超リア充の話は、やはり眠くなる代物で「推定プレイ時間だともう終わり近いんだけど、このまま まったり終わるのかね」なんて思ってたら、地味に張り巡らせれてた複線が、一気に話をひっくり返しました、そこは前作と同様でしたが、末脚のキレが桁違いと言う感じで息をつく暇なく最後まで雪崩れ込んでいくようでした、多福感を得た分だけ終盤はがらりと えげつなく絶望し、またその中に打開策があったのか!と驚かされる作りは、舌を巻きながら、震えざるえない物がありました
家族や仲間そして、夫婦の尊さと、物語の明と暗を矛盾なく描ききった、この同人サークルは次回作を期待せずにはいられない、本物だと思いました
今作と前作どちらを先にやっても、後にやった作品で繋がりにゾクゾクする様になってるのも、面白いと思いました