俺たちの戦いはこれからだエンド
前作以上にゲームブックが形骸化している。
いやもうこれゲームブックにする必要あるの?っていうレベル。
前作のような大きな分岐もなく、アイテム使用で得られるCG以外のCGを一周で回収可能。
選択肢は前作より大幅削減だし、謎解きも3箇所くらいしかないし、
進んだ番号の一つ一つの話が長いから、セーブも使いづらくなってるし、色々とひどい。
ゲームブックのシステムが完全に害悪になっている。
それなのに、アイテム管理フラグがバグってる。
コサチの命運と通信機はどう考えてもイベント発生前にアイテムを入手させるべき。
ここまで簡易化しても整合性がおかしくなるのなら、ゲームブックのシステムやめればいいのにと思わざるを得ない。
後、ボイスついたのは嬉しいけど、何故かパートボイス。
せめて戦闘時は全部フルボイスにしてほしかった、
戦闘中にボイスが突然なくなると興ざめする。
複数キャラ演じてる声優さんが多いから予算が足りなかったんですかそうですか。
そういえば、榊原さんが珍しく敵役も演じていて新鮮だった。
もっと榊原さんのドス声聞きたかったな。
それとカザトの声は正直きつい。完全にイメージが崩れた。
システムはやっぱりクリアしないとパラグラフが見れなかったり、地図が無意味だったりする。
前作同様、1周目でできるだけCGやシーンを回収したいのに、パラグラフが見れないのは痛い。
シナリオは前回と違って、説明が多いのが難点。
設定に扮した蘊蓄話ばかりなので読んでいて疲れる。
蘊蓄は本筋とあまり関係のないものばかりで、はしょっても問題ないほど微妙なものばかりだった。
エムエムが吸血鬼の起源や人の進化、学者の諸説を延々と話す場面があるけど、正直どうでもいい。
設定話は主人公まわりと人間関係、組織の敵対関係、過去話程度でいい。
せっかくTIPSという機能を設けてるんだから、蘊蓄は本編ではなく、そっちでやればいいのに。
次に肝心の雰囲気や戦闘だが、Ⅰに比べてイマイチ。
主人公側の仲間が増えて危機感が減った。
また、相手側がおちゃらけているというか本気で命を狙ってくる戦闘が少ないため
死に対する緊張感や殺伐とした雰囲気がなくなってしまったのも残念だった。
というか戦闘中、エスは鼠としゃべりすぎだし、敵は自分の技の正体を自分から明かしすぎだった。
キャラも前作のキャラばかり優遇されていて、新キャラが掘り下げ不足で微妙だった。
琴科、黒乃、イミルキあたりは完全にエロ要員だったな。
それとアインが中盤以降、空気なのはこれ如何に。
アインとエスの掛け合いや協力プレイを見たかったのに、何で別行動にさせたんだろう。
鼠とかいらないから。
なんで一番鼠の出番が多いんだ。
猫に喰わせたくなるほど鼠が出張っていた。
伏線で一番重要だからだろうけど、あの鼠に萌えも燃え要素もないから鬱陶しいだけだった。
シナリオは次のつなぎのような話で大した伏線回収もなかった。
新しい勢力出てきた→潰した→終わり、伏線だけ増えていく。
にしても終盤で全員集合の後に、敵側がわざわざ人質を解放したり、何故かエスが狭間・マガトと1対1で
戦いはじめたときはなにこれぇっ?って目が点になった。
そして選択肢一回で狭間撃沈。俺の狭間戦へのバトルへの期待も意気消沈。
マガトとのラストバトルは、ボイスがついたりきれたりで俺の気持ちも浮沈。
というか主人公達はなんでイミルキやクリスはまだしもマガトまで見逃してるんだ。
今回は熱い戦闘もなく、シナリオも伏線回収せず、謎を増やすだけだったな。
狭間と織部の設定はよかったんだけど、途中で心理描写や背景、伏線が語られずに、
終盤で一気に設定消化にかかるから唐突で感情移入ができず、そうだったの、だから?で終わってしまった。
せっかくの設定が勿体ない。
それとクリスが空気すぎて前作で生き残った意味あったの?っていうほど存在意義皆無だった。
背景も幻影を理由にしてⅠの使い回ししてるし、Ⅰの回想も長いし、空気キャラいるし、ゲームパートは劣化してるし
とふんだりけったりの出来だった。
でも、エロは声がついたので前回よりだいぶ良くなった。
まあ尺は短いですけどね。
後、♂×♂がなかったのは何よりだった。
以上
鼠やエスの正体、観察者であるスクネの動向、エムエムさんの真意、マガトやクリスの処遇、ウルリーカ復活フラグ等、
伏線が未回収で続編ありそうな終わり方だったけど、大槻さんやめたらしいし、どうなることやら。