描写が丁寧なガール・ミーツ・ガール百合物。テンポの悪さが玉にキズ
先日本作を終えましたので感想をば。
まずこのゲーム、背景に縦書でテキストが流れるので立ち絵が無い。原画の笛さんはフワフワとした絵柄がキュートで可愛い女の子を描かれるのに、立ち絵が無いのは非常に残念。CGもちょっとデフォルメが効き過ぎて、コレジャナイ感じのが何枚かありましたね。
じゃあ肝心の文章はというと、何かと槍玉に上がるJ-mentですが、繊細な乙女心を丁寧に綴っているようで、キャラクターが可愛らしく描けていたと思います。ただ若干テンポが悪いので退屈に感じてしまう場面もしばしば。マキリの更生もカリンが外堀を埋めていってやってる感じが強かったので盛り上がりに欠ける・・・でもヒロイン同士の微笑ましい百合は王道ながらも上手いなぁ、と思いました。意地は通したといった所ですかね。
音楽はカタハネでも秀逸な楽曲を提供していた松本慎一郎さん。クラシカルな曲がどれも味があって耳に残ります。中でも「真実は、いつも残酷で。」「忘れ去られたポスト」あたりが刺さりますね。
まぁロープライスなんで絵と音楽が良くて、イチャイチャ百合百合してくれただけでも十分なんですが、もう少しメリハリがあったら良かったな～と思いました。ふたりのクオリアもそのうちプレイします。
最後に
何年後になるか分かりませんが「おわりのクオリア」の発売待ってます！
唐突に広がってしまった世界観を無事に閉じることができるのでしょうか？
駄文失礼しましたｗ