ストーリーや話の展開に粗が見られるが、それを差し引いても魅力がある作品だと思う。
ストーリーは一本道だが、その点がむしろ私に好印象を与えた。ノエルという主人公の「守れるものは一つだけ」という文字通りの生き方を展開していく話には、潔さといったものを感じた。
しかしそれはあきらめではなく、理理という少女との世界を優先した結果なので、その分、筋道がはっきりしている作品なので私は取っ付きやすかった。
最初に述べたように、粗さは大きく付きまとうが、印象に残るシーンやセリフなどがあり、少女漫画的世界観に免疫のある方などにオススメできる。個人的には良作以上だと感じた。