見渡す限りに咲き誇る美麗な弾幕の華を、キーボードを叩いて避け続ける時、そこに生まれる旋律――。それは“弾幕の詩”。幾度も弾幕の壁に押し潰されながらも、一筋の活路を見出した時、己の五感が研ぎ澄まされてゆくのが解る・・・。たとえば、ガンダムSEEDの最終回において「あり得ない動きでファンネルを回避するニュータイプ」の気分を味わうことができるだろう。
どこの世界にも天才というものはいるものだなと改めて思い知らされた。
ゲームとしての完成度の高さ、統一感のある美しいグラフィック、BGMの素晴らしい爽快感、個性的なキャラクターたち。
たった一人でこれらを創り上げた製作者はまごうことなき天才と呼べるだろう。
明らかに商業製品として売ることのできるレベルである。
おそらく10年程度ぶりにシューティングゲームに触れた私としては、真っ先に、「ツインビー」を思い起こした。
そして、「R-Type」「グラディウス」「ダライアス」「ファンタジーゾーン」「へクター87」などを思い起こした。
私はそこまでのゲーマーと呼べるほどではなかったが、改めてシューティングゲームの面白さをまざまざと思い起こさせていただいた。
特筆すべきは、やはりBGMである。
和洋折衷にして爽快感と奥深さを感じさせるBGMの数々。
胸を熱くさせる名曲に乗って弾幕を避けてゆく快感。
これは往年のシューティングゲームとも一線を画しており、本作はすでにそれらを超えたと言っても決して過言ではないと思う。
ぜひ、胸を張って商業化していただきたい。
さらに、HPでは無料で3面までをプレイできる体験版が用意されており、非常にユーザーフレンドリーで好感が持てる。
製作者に敬意を表したい。