先人達が口を揃えて『拷問』と揶揄する意味はよく理解出来ました…これにはやられました、時間とお金をドブに捨ててしまいましたね。
ようやく終わったという開放感と共に襲ってくる、得るものが何もないという虚無感。
無駄。無益。無意味。
第一章
父親からお使いを頼まれて村へ向かいます。
が、村人のグラフィックはみんな同じなので人物名を言われても特定できない。
マップがだだっ広くて回るのが面倒。
謎のかくれんぼをしたり妖精と出会ったり、よくわからないまま進みます。
第二章
お城に仕える兵士となりました。
RPGでよくいるじゃないですか、お城で『ここは○○城だ』とか『ここは○○様のお部屋、失礼のないように』とか言う兵士AだかBみたいなの。まさにその辺の無個性な兵士になりきるのがこの二章です。
ロールプレイングゲーム(role-playing game、略称はRPG)とは、参加者が各自に割り当てられたキャラクター(プレイヤーキャラクター)を操作し、一般にはお互いに協力しあい、架空の状況下にて与えられる試練(冒険、難題、探索、戦闘など)を乗り越えて目的の達成を目指すゲームの一種。 (wikipediaより)
これも一種のロールプレイング?
起きる→任務を聞きにいく→ランダムで1つ任務(門番・警護・訓練etc)をこなす→就寝→起きる
この単純な繰り返しがクッソつまらない。
たとえば、DQ4・トルネコの章で最初の店番を延々とやる(破邪の剣を売る客はなし)
たとえば、FF6の崩壊後に毎日シドに魚を与え続ける(ただしシドは死なない)
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も同じことを繰り返すことになります。
三途の河原で石を積み続ける、しかし石を崩す鬼すらいないんですよこれには。
ゲーム内には日にちの概念がなく、ただひたすら毎日毎日毎日毎日同じことの繰り返しで終わりが見えない。
イベントが始まったと思っても、ADVパートが5分くらいで就寝…からのおはようございますですよ。
たまに入る戦闘もシステムが穴だらけでストレス
・魔法、特技はなく剣による打撃のみ
・HPが減ると敵味方関係なく逃亡
・攻撃が当たらない
・主人公の立場がただの兵士ならステータスもただの兵士、一般兵と遜色なし=雑魚
三章以降
唐突に主人公の体に紋章があるとかで貴族認定されます。
そこからはトントン拍子に話が進んで、一時間とかからずエンディングまでいけるかと。
複線(主人公の出生・父親・魔道士etc)とはなんだったのか。
つーか 紋章の記憶はどうした。
総評
この作品が地雷たる所以は、このただつまらないだけでなく、それを長い時間続けることにありますね。爽快感も達成感も感動も得られず、気分が高揚することもない、あるのは退屈と煩わしさのみ。終わってから振り返ると、この作品に使った時間で他のゲームやったが良かったのでは…と思うのですが、やってる最中は意地になっちゃうんですよ。中毒性とは違った、このつまらなさを越えたら何かが待っているかもとの淡い希望がなぜか生まれていました。実際は何もない、薄っぺらだったのですが。
商業作とは思えない声優の縁起だったりとエロに関してもダメのダメダメだにゃー
・ちょっと攻略指南
イベントに関しては公式サイトに攻略が載っていますので戦闘について。
どう倒すかでなくいっそ主人公は戦わなくていい。
もちろん主人公が死ねばゲームオーバー、しかも主人公は仲間内で最弱と言ってもいいので混戦になるとあっけなく死にます。
様子を見て味方が削ったHPに追撃かける程度にしておきます。
まぁ任務での戦闘はゴリ押しで十分勝てるので策はあまり必要でないですが。
そして鬼門とされている二章の最終戦、2vs4の戦いになりますが、相方が強いので主人公1vs1・相方1vs3で勝てます。
かなりセコいですが、攻撃の成功率はそう高くないのでセーブ&ロードも有効。
ちなみに私は平均150のステータスでクリアしました。
ステータスに不安があれば、フード男の護衛(二回目)直前のガスパールの任務で重要イベントが出たらロードを繰り返せばOK(ランダムでハズレをワザと引く)
最後に。
この作品、デフォルトのフォルダ名はRevolution
私としては、RPGにおけるモブキャラを体験できる新感覚のゲームでした。まさに革命。
決して面白くはありませんが、貴重な体験ができましたよ。