駄作と騒がれた作品だが、私は間違いなく「楽しめた」と言える作品。
まず、悪い点から。
・絵が微妙。
・シナリオが中途半端
・主人公が強すぎで緊張感が無い
・分岐の中途半端さ
巷で言われてることはこんなところでしょうか。勿論私もそう思いました。
しかし、それをひっくり返す程のパワーがある作品なのでは？と私は思います。
少年少女の「エゴ」の物質化、そして悪い方向に消費される少年少女の「エゴ」。
この面白い世界観、そして戦闘のスピード感、隠れた彼らの心・・・。
それらがとても上手く描かれており、プレイした時の衝撃はとてつもないものだった。
しかし、これだけ素晴らしい世界観なのだから、もっと話が膨らんでも良かったのでは？と思う。
「八重」の意図もいまいち意味不明なまま。
世界を広げるだけ広げて、畳みきれなかった、というものだろう。
だが、やはりこの世界観の素晴らしさは本物である。
純粋に面白かった。こう言える。ただ、本当に物足りない。やり足りない。
PS2版では素直に「名作」といえるような作品に生まれ変わってほしいものである。
あと、戦闘を引き締めるBGM「Psychedelic drive」最高。