最後まで異能力バトルものとしての、それまでの世界観を貫いてほしかった・・・
膨大なテキスト量と、それによって構築された世界観、シナリオには、ほとんど飽きることなく長時間のプレイを強いられました。もちろん長いだけあって、多少だれることはありましたが、それでもやっていて楽しかったのは確かです・・・最終章までは。
結局、それまでの謎について明確な答えを出すこともない、それ以上に最終章とそれまでのお話、世界観の差異に正直、呆然としました。
お話について、例えていうならば、それまでFateをプレイしていたのに気づけばクラナドをやっていたような、そんな感じです。
公的には、秘密とされているとされた原種と言う存在も、実は学校の教師レベルにも生徒資料として渡されていると明示されたときには、今までの世界観がとてもチープに感じられてしまいました。
物語の発端といってもいいノートの内容も、ただの嘘っぱちに過ぎなかったのは、さすがにそれはないじゃないかといいたいです。
いったいそれまでの話をなんだったのか。
ぶっちゃけ、たんなる妄想に取り付かれたそれこそ‘スキゾイド’あるいは引きこもりが起こした、救われないお話の数々でしかなかったです。
不幸な本庄家の人々って感じですか。
もしかしてこれは現代のスキゾイド傾向、というか引きこもりを憂いた作品だったのか。
アニマとは一体なんだったのか、とか上げればいろいろと謎も残るし、すっきりしない、個人的にはいままでプレイした数十時間を返せといいたくなるような作品でした。
もしかしたら他のエンドをみれば払拭されるのかもしれませんし、謎については自身の理解力のせいもあるかも知れませんが。
しかし・・・明らかに最終章は別作品にしか見えない。