内容は大雑把に言っちゃえばいつも通りといったところ。前作『ぜったい最胸』と同じく、過去シリーズにあった攻略要素は排されて、普通にヒロイン選んでいくだけのシステムになっています。抜きゲーなんで個人的にはこっちの楽ちんシステムの方が好ましいです。
貧乳専全裸厨ロリ信者な自分にとっては、最胸＞＞（残念ながら超えられない壁）＞＞本作＞猟域＞＞（良作の壁）＞＞絶頂、といった感じでした（一番最初の「ぜったい遵守～」は未プレイ）。悪くはない、むしろ良い、使える、しかし最高ではない。
そういう属性持ってる人間的には、ぶっちゃけ瑠璃しか攻略対象いないようなモノなんですけど、その瑠璃が神がかり最強キャラクターだったのでそれだけで良作。ロリで貧乳で金髪で、その上妹で声が北都南さん？ とか何ソレ数え役満級なんスけど！！！
ただエロシーン自体の出来はもう一つ足りない感がどうしてもちょっとありました。長々とエロエロにねっちこ～く書いた前作のエロシーンテキストが大傑作な出来栄えだっただけに、比較的あっさり目なテキストが多い今回は前作と比べるとちょっと落ちるなーというか。いやそれでも『猟域』以前、特に『絶頂』なんかと比べると今回でも十分ねちっこいレベルに思えたりするので、同じような淫語や喘ぎやエロトークでも少しずつ変えて繰り返すという差異と反復から生じる快楽の蓄積を現前させえた前作が異常だっただけと言うべきかもしれませんが。
あとお話も、前作『ぜったい最胸～』がマチズモ的ではあるのだけどその分めっちゃエロくなるという、抜きゲーにおいては理想的な良シナリオで驚かされたのですが、今回はあんまりそうではなく『猟域』以前的な感じだったなぁと。まあ前作のシナリオは「ファンタジー世界観だからこそ成し得た」という点が非常に大きいので、単純に比べるのはアンフェアではあるのですが。
ということでまとめると、エロもシナリオも、『最胸』の続きというよりかは、『猟域』『絶頂』から続く流れの進化系、といった感じでした。しょーじき『最胸』のねちっこいエロ描写と、ランスくんとかダーク・シュナイダーを少し彷彿とさせる程よいマチズモさが最高だった人間としては、今回は一枚落ちると言わざるを得ないのですが、しかし『猟域』『絶頂』と比べるとこちらの方が上。（これは貧乳厨の意見なので巨乳派の場合は別の感想抱くかもしれません）
『猟域』までと比べると、エロシーン描写や、シナリオのエロへの寄与力が着実に増加しているように思えます。あとはキャラクターが好みに合うようだったら。