「(アドリブ)」。台詞部分でこんな表示は初めて。
一言でも分かるかと思いますが、この作品は物凄くメタ発言が多いです。
本作は過去の(美)偉人を現代に呼んでイチャイチャしちゃう作品なんですけど、
昔の美人ってふくよかなんじゃ・・っていう主人公のツッコミに対しての、乙姫のならグラ変えてみようか?みたいなツッコミは素敵です。
隙あらば、中の事情を明かそう明かそうと目論んでるライター。
そして、それを許しているメーカー。
そういう姿勢嫌いじゃないです。
そんなネタが多い、OPが地雷臭いので、結構チャランポランかなと思ったらそうでもない。
意外に良く調べており、設定部分が結構しっかりしています。
静や卑弥呼はこんな考えもあるんだなって思わず興奮しちゃいました。
他の3人に関してはそうでもなかったのですけども。
特にクレオパトラと楊玉環なんてセットでおまけですけども。
とはいえ、男嫌いな小野小町が主人公に靡くシーンとかはニヤニヤできました。
TRUEに位置づけされてそうな乙姫もなかなかグッと来ました。
乙姫とくっ付く過程は見ていてニヤニヤが止まらない。
ですが、山部分で一応盛り上がることは盛り上がるんですけど、全体的にみるとオチ部分が弱いので薄くなった印象。
また、これは賛否あるかと思いますが、全てのEDが僕的に納得出来なかったですね。
特に乙姫。輝夜との関係はとても良かったと思います。
けど、偉人たちを過去に帰すんじゃなくて、自分たちの都合で現代に留まらせたのがちょっとなと。
偉人たちがお客さんから家族に変わった過程が結構雑。
一応、バイトとかして普通の女の子みたいな生活を送り、町全体での繋がりみたいなのは描かれてはいます。
が、問題は本人たちの意思が描かれていなかったところです。
問答無用で現代に連れて来られた偉人たち。彼女たちの気持ちが全く書かれていないのです。
ルートに入ればまぁ多少は書かれていますけど、書き方が弱いです。
なので、主人公たちの都合で、何か一緒にいて楽しかったからっていう印象しかない。
このEDにするならば、彼女らが元いた時代より、主人公たちがいる時代の方を選ぶみたいな部分を描いて欲しかったかなと。
総括としては、意外に読めるネタゲーってとこですかね。
システム部分はちょっと弱いかなとは思いましたけど、そこそこ楽しめました。
メタネタ結構好きな方は手を出してみても良いのではないでしょうか。
そうそう、本作をプレイしたなら必ず、最後のキャラトークまで観てください。
中の人がお好きなら、静→小町→輝夜の並びは最高ですよ。
小町ちゃん愛されすぎだろw