ストーリーなどで引き込まれる面白さがあったと思いますが、何に重きを置くかによって、点数が大きく変動するかも。あと、やりこみ度は低いです。
プレイ時間:30時間程度
CG:CGモードで176項目(実質170枚程度)
声:主要キャラにあり。ただそれも非常に多いので、声優の数がかなりの数になっています。
■フィールドについて(戦闘以外)
典型的なお使いRPG。可もなく不可もなくという感じ。
■戦闘について
これはRPGとして「ランス6」を期待すると、少々残念。たしかに3Dグラフィックはいいのですが、数値とタイミングの読みあいではなく、クリックの速度勝負になってしまっている感じ。あと、このゲームは実質HP=お金ですが、けっこう甘めなのであまり考えなくても進めてしまう結果、何も考えなくても特定のスキルをクリックし続けていればだいたい進めてしまうのですよね。
あと、魔法が回数制限制なので使うのを惜しんでいると、実際特定イベント以外ほとんど使わなくても進めてしまった感じ。これはもったいない。
ちなみに戦闘が遅いと感じる方は、設定の「戦闘」が「最速」になっているかチェックしたほうがよいかも。
■ストーリーについて
前半は正直お使い感がありましたが、メインヒロインとの関係などはなかなかうまかったと思います。シリアスもあるけど全般的にギャグ萌えエロシナリオ。
そして中間デモあたりの展開は(過去のシリーズの例から何かあるなとは予想しつつも)引き込まれました。ただ、そこから終盤(決勝以降)まで、もどかしさがあります。これは上記理由によりRPGに飽きてきたころにもかかわらず、ゲームの性質上判明が小出しになってしまうせいもあるでしょう。特にメインヒロインクラス2人が実質不在の時に、それを引き継げるキャラ(アザミ)が個人的には弱く感じてしまったので。
ただ、終盤の人物関係判明以降を経て終盤は、かなり引き込まれました。最後のほう、全部の糸が最後で繋がるというあたりは、アトラク=ナクアを彷彿とさせます。
ラストは、ある程度予想がついていた展開ながら、よかったと思えます。
■キャラクターについて
魅力的なキャラが多い。しかし中心はあくまで羽純とネメディアとの関係。特に羽純との関係は核になるだけあって、かなり力が入っていてよいと思えました。
あと男キャラでも好感が持てるのが多い(ボーダーはあとのイベントで絶対死ぬと思わされるくらいだったし)。実際、立ち絵会話イベントでは、パートナーの女性よりも目立っているケースが多かったような。
ただ、立ち絵があるのに、途中から投げっぱなしになってキャラがわりと多いような(ナナ&スエ、マニなど)。
■演出について
ミニアニメーション?みたいなのやTV風のがあります。ほかにも細かいところでいろいろ。
■絵について
これは文句なし。数も含め、いつものアリスソフトレベルか、それ以上かと。
■エロについて
これも特に問題なし。シチュエーション多いですし。ただ、闘神都市のコンセプトのわりに鬼畜度は低め、というか、悪人に鬼畜を委ね、主人公がらみのものは平穏にしてあります(つまり2の雫姫的なものはなし)。まあおかげでキャラが崩れなかったですが、好き嫌いは分かれるかも。
ただ、そんなに暗くないエロ(淫乱系とか)なのに、ピアノの暗め曲がエロで流されるとちょっと引きます。
■音楽について
貴重はエレキギター系。主題歌は片霧烈火さんの「get the regret over」で、なかなかよいですし、BGMも基本的なところは抑えています。特にクライマックスの「Take back of fortune」は燃えます。ただ、前述の通りエロシーンの「nasty bruise」は一部引っかかるシーン有り。
■その他
いつもアリスにある、エンディング後のおたのしみがあまりない。したがって、2週目や再プレイはいいやというところ(ランス6は2周しました)。
あと、キャラが多いのに、クリア後の「その後」が書かれているキャラがメインの3人くらいしかいない(特に桃花は準メインクラスなのに投げっぱなしなのは……あとマニも)。これは追加低価格ソフトでも、パッチでもいいので出して欲しいです。
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総じて、RPGにおける戦闘を重視しているのなら低得点になってしまいますが、それ以外のところならそこまでひどくないかと。基本的に流れはよかったと思うので、ゲーム的部分を練って4を出して欲しいと思います。
あと、マシンスペックについては、うちはそれなりに高め(Athlon4200+、GF6800、メモリ4G)なので問題なくできました。