ストーンガーディアン、お前の顔はもう見たくない。
システムこそ古めではあるが、ゲーム自体は面白いのですぐ慣れる。私の場合は基本、手動プレイでレベリングの際は自動戦闘モードに入るといった感じだった。そのためレベリング自体はわりと楽だった印象がある。育成に関する不満は強いて言えば早くからレベルを上げたかった志津香の加入が遅い事だろうか、白色破壊光線を覚えるのが遅すぎる…。
で、戦闘に関してなのだが…もうとにかく六章のストーンガーディアンが厄介で仕方がなかった。はぐれメタルみたいな感じで経験値は結構貰えるのだがあまりにもタフ過ぎる。はぐれメタルを見習ってほしいものだ。
また、苦戦したといえばやはり最後のボス。回復を多めに持っていったにもかかわらずパンチでボコスカ殴られ沈んでいく仲間たちを見て呆然としてしまった。で、どうやって攻略したかなのだが…まあ殴られなければいい話なので遠距離でちまちま攻撃していた。卑劣な戦い方してごめんなさい闘神さん。
てな感じでゲームパートは結構楽しませてもらえたわけだが、それよりもシナリオだ。前作で光の神のブロマイドを踏んづけてしまったことをとがめられ、謎の浮遊都市イラーピュまで飛ばされてしまった二人。そしてその二人を助けに来た面々及びその再開はなかなかに熱いものだった。
助けに来た面子の中には私の大好きな志津香ちゃんもいて気持ちが高ぶる。彼女のなんだかんだ義理固い所が好きで仕方ないのだ。相変わらずデレが極めて少ないツンツン娘といった感じが凄くいい。
かなみちゃんは相変わらず不憫なのが面白い。今回は忍者らしく回避能力に長けていたので、敵の攻撃を空かす為の盾にしていた。もう凄く可哀想だけれど、これが非常に重要であり、たびたび我々の舞台を勝利に導いてくれた。逆に彼女が倒れたら全滅覚悟になることも。盾だって立派な仕事だよ、誇っていいんだよかなみちゃん…。
また、忘れてはいけないのがさりげなくランスの危機を救ったフェリス。まあ無理矢理ではあるけれど、ひどい扱いをされてもなおランスのために動く彼女を見て本当にいい子だなぁと。いつか報われてほしいものだ。
そして、いい子と言えばシィルちゃん。かなみとの会話でランスへの想いを語らせた後にくる終盤の展開。ランスの「バカバカ」という言葉を見てつい泣いてしまった。まあ、オチでは大いに笑ったわけだが…。何はともあれこの作品を通じてシィルをもっと好きになれた気がする。
三作目で一気のランスの世界観に引き込まれ、好きなキャラもかなり増えたのもあって、本作は様々な喜びに満ちていた。そしてそれはこれからもどんどん増えていくのだろうなと。そう思うと次の作品が気になって仕方なくなるし、まだたくさん残っている現状に感謝しかない。三作目が大好きな方は勿論、三作目の最後の続きが気になる方には是非やってほしい。