すみれが下駄箱に手紙を持って佇むサンプルCGを見て購入を決意(実は大したシーンじゃなかった)。「恋するきっかけ」をテーマにするならこういうベタな展開をもっと掘り下げて書けばいいのに。長文はすみれ√のネタばれを含みますのでご注意を。
前作について色々と思うところがあり敬遠していましたが、LOVELY QUEST(個人的良作) と同じ匂いを感じたのと OP movie のカットの入れ方がかなり好みだったこともあり、結構気にはなっていた本作。
期待通りすみれが可愛かったのでおおむね満足。スク水Hもあったしね。
シナリオはよくある萌ゲー的展開の詰め合わせ。主人公やヒロインに食ってかかるモブキャラが唐突に沸き出るのが鬱陶しかったですが。すみれ√は、ラストの切り方が思いつかなかったんだろうなーという点を除けば個人的に一番の出来。特に告白シーンは最高。
主人公のことが好きすぎて収まりがつかなくなったヒロインに、公園で押し倒されながら告白されるってシチュエーションをあまり見たことがなかったのでグッとくるものがありました。ガーリートーキングも終始スキスキオーラ全開でニヤニヤさせていただきました。
絵はらっこさんがラストということで、背景とかも結構気合入ってて良いと思います。まあ私的にはすみれ（原画担当オダワラさん？）が一番で、らっこさんにはやや申し訳ないのですが。
システム面はガーリートーキングに時間差マップ移動、リアルタイムクリック、メルティボタンと色々搭載されていますが、時間差マップ移動がなかなか面白いですね。
時間経過でヒロインと遭遇する場所が変化し、場所に応じて違うイベントが発生する演出は、「主人公の行動とは独立する形でそれぞれのヒロインたちの生活が存在する」感じが出ていたと思います。
一方で、メルティボタンは意識していないとすぐ忘れてしまうほど存在感の希薄な要素でした。エンドロールの最後の1カットを自分好みに変えられるだけですし。
残念だったのはおまけ要素。特に秘密の手紙は、シナリオ中の各選択肢でフラグを立てないと一向に埋まらないので作業感が強いです。自分はすみれだけ埋めて後は放置です。
トータルで見ると、すみれが可愛い良作萌ゲーといったところでしょうか。9月にすみれのミニファンディスクも出るようですし、楽しみにしています。