悪くはないのだが、かといって光るものがあるほどでもない
伝説のロックバンドのヴォーカルだった主人公は、狂信的なファン(?)の殺人者にメンバーを殺され、それ以来歌えなくなってしまう。
しかし音楽から離れることも出来ず、過去の印税や作詞・作曲でかなりの収入を得てはいるが、不完全燃焼な日々を過ごしている。
そんな主人公が偶然ヴォーカルのヒロインの歌声を聴き、バンドを再結成して活動していく話。
登場人物全部にボイス付という、当時としてはがんばっている気もするゲームだが、音質は悪く、何より主人公の声がかなり聞き取りづらい。
ヒロインはかなりのはねっ帰りで、驚くことにデレなどまずない。何しろ徹頭徹尾主人公を「オッサン」としか呼ばないくらいなのだ。
オッサン呼ばわりされるぐらいなので主人公の年齢がかなり高い珍しいゲームでもある。
ロックバンド活動というものを知らない私でもある程度理解できるし面白くもあるが、悪くないというレベルで、感銘を受けるとは言いがたいありふれた展開で、それなりの作品。
ミュージックビデオみたいなヒロインとライバルヒロインの歌唱シーンは面白かった。
中古で1コインぐらいで買える場合もあるのでその値段なら暇つぶしになるんじゃないかというレベル。無理にはお奨めできるレベルではないが、私はわりと好きなのだが。