期待しすぎた
キャラクターや世界観など、作品の雰囲気は最高に好みだった。それゆえ序盤は期待に胸を膨らませていたが、アーカイヴあたりから雲行きが怪しくなり、エンディング到達時には最初の期待との落差で最早イライラした。
アーカイヴ以降は、どこかで見たことのある展開・演出の寄せ集めでしかないと思う。作者が思考している様には感じられなかった。他の人間も書いているが、エヴァの影響が濃すぎる。よく言えばエヴァに忠実だが、悪く言えばエヴァの枠に収まっていて下位互換でしかない。散々擦られているエヴァの考察と、このゲームに対する他の長文感想がほぼ同じ内容であることからも明らかなように、「西暦2236年」の独自性は感じられなかった。
ストーリー後半は気に食わなかったが、キャラクターや世界観はとても魅力的だと思う。思春期かつエヴァ未視聴であったら、最高のゲームになっていたかもしれない。