発売当初から評価が低く、kotyeの選評にも選ばれるくらいだったからずっとスルーしてきたけど今となってはそれを後悔している。普通に楽しめたし自分にとって闘神都市シリーズは非常に相性が良いことを再確認した。自信を持ってオススメできるけど、１対１戦闘なのでこの時代にそんな単調な作業ゲーはやってられん！って人には向かないかな。
今となってはこれも古いゲームになるのだろうか。
当時、かなり期待されて発売された割には評価が低く、kotyeに選評されたこともあり長くスルーしてきた。
しかし、最近ⅠをプレイしたことでⅢもやりたくなったので今更ながらプレイ。
主人公がウザいとか剣に頼り切りの成長システムがつまらんとかヒロインに魅力が無いとかストーリーがつまらんとか散々言われてきたが、個人的にはその全てが逆評価だった。
主人公について
発売後のナクトの評価については、青臭い、ガキ臭い、精神が幼いという評価が多かった。
だからどれだけやばい奴だろうと思ってたけど、何てことはない王道の主人公で不快要素はほとんどない。
何度注意されても感情任せで同じ事を繰り返すという意見もあったけど、普通に考えて公衆の面前で嫌がる女を輪姦プレイしているのを見たらやめさせるのが道理という物だろう。まして、普段から人間に狩られているカラーが暴行されてたら頭に来るのが通常の人間の反応では無かろうか。むしろ街の人間にクズが多すぎると思うしこいつらの方が不快。
ストーリーの展開上、女性に流されてしまう部分はあるけど、できるだけ拒もうとしてる場面が多いしそこまで流されやすいとも思わない。
主人公については普通に良い奴だと思う。
イブニクルの時もそうだったけど、アリスのファンは何でもランスと比較してしまうから善性の強い主人公とは相性が悪いのかもしれない。
成長システムについて
これもあまり評判がよくなかったが、これがあったからこのゲームは面白かったと思う。
レベルを上げるためだけに繰り返す戦闘は単調作業が苦手な人にはかなりの苦痛だと思うが、今作では戦闘を行うことで経験値、金、アイテム（確率ドロップ）を同時に獲得できる。経験値は言うまでも無く自身を強化するのに必要であるが、アイテムでも自身のステータスを強化できるのである。
ドーピングアイテムは普通のゲームでは相当高価であったり、めったに手に入らない物だと思うが、今作では比較的高確率でドロップする。これを剣に付与すれば無限に強くなれるのだ。
攻撃力は９９９でカンストでは無く、１０００を超えるし、防御も上げづらいがアイテムさえ有ればいくらでも成長可能。これがあるから一回の戦闘で得られる物が多く、レベリングは苦にならなかった。まあ単純作業には違いないからここは個人差かもしれないが。
剣ばかり強くて主人公が成長しない！という意見もあるみたいだが、戦闘には参加できないパートナーが剣に付与をする役目なので従来の作品以上にパートナーの存在意義が強調されてるし、二人三脚で勝ち上がっている感じがして個人的には良かった。
ヒロインについて
メインヒロインは羽純とレメディア。
メインが微妙でサブヒロインの方が良いという意見も多かったが、自分はメインの２人は十分に役目を果たしていると思う。
どっちもストーリーにかなり絡んでくるし、２人とも昔からの仲で過去の回想も度々入るから存在感はかなりある。あとは単純にどちらも可愛いし。サブが可愛いのは同意だけどメインがダメと言うことは全然無いと思う。
ストーリーについて
この点に関しては無難に纏まっていたと思う。
シナリオに圧倒されるとまでは行かないけど、途中でだれる事も無くメインヒロインの羽純やレメディアを中心に王道の展開でエンド。つまらないか面白いか、の２択なら普通に面白い。
ただし、最後に後日談とかエピローグが無かったのは残念だった。
あれだけ色々なキャラと関わってきたのだから、それぞれがその後どうなったのかというところは触れて欲しかったし、森の中での再会もテキストが欲しかったところ。
以上、多数の評価と自分の評価はかなり異なる物となった。
その他
不快なエロシーンや無意味なエロシーンが多いのは個人的にマイナス。
勝った者が正義の世界観だからそういう場面があっても良いとは思う。
ただ、その数が多すぎ。例えばマニなんてスタート時点でドギに散々やられてるのに、ナクトがドギに勝ってようやく解放されたと思ったら今度は第２部で別のキャラにやられてるし流石に可哀想すぎ。
他にも特に意味も無いのに酷い目に遭わされる女の子が多いし、正直うんざりする場面も多かった。
まあ敗北エロが無いだけましな方なのだろうが。
また、それとは別に何でもかんでもエロで解決みたいな場面も多すぎた。
困ったどうしよう→オレに出来ることなら何でも→じゃあHして！
この展開が８割くらい有る。エロゲーだから当然そういう場面もあるだろうけど、流石に何でもこれに頼りすぎではないだろうか。ストーリー的にシリアス路線なのにいきなり濡れ場入って流れぶった切る場面が多いからどうも話に入りこめない。そういう事情もあり、ストーリーは「無難に纏まった」と表現させて貰った。
戦闘システムについては今回はリアルタイム進行。
最初はゆっくり考える時間も無いし面倒なシステムだと思ったけど、勝手に戦闘してくれるからスマホを見ながらレベリングできるのが上手くハマった。これはこれで悪くない。
因みにレベリングについては、レベルを上げると獲得経験値が減るから経験値を大量ストックして一気にレベル上げするのが一番効率的だった。
総評
新規勢からは１対１戦闘が時代錯誤すぎ、古参からはⅡと比べて完成度が低い、と言われ低評価に甘んじてしまっているイメージ。
確かにⅡと比べたら色々言いたいこともあるだろう。
特にストーリーではⅡの方が完成度は高いかもしれない。
しかし、羽純とレメディアを葉月と比べたときに特段劣っているとは思わないし、シリーズのⅢ作目としては十分な物を作ったのでは無いかと思う。
闘神都市Ⅳの発売を希望するくらいには楽しめた。
ソシャゲ版が半年でこけたみたいだから実現は難しいかもしれないが。