1作目との違いは「シナリオのテンポが良く、しかも面白い」このひとことに尽きる。今作はちゃんとメガネを買うシーンがあり、メガネが登場する必然性がある。そして主人公のノリが良く、ヒロインがその主人公を認めているところが良かった。それなのに今ひとつ感が強いのは、陸上のユニホームとメガネの組み合わせが野暮ったかったからだった。非常に惜しい。
今作も「クソゲーでも絵と声優が命」と言い切るのはちょっと違うな、と思える作品だった。
絵とシナリオが良かったものの、声優は、はっきり言えば「合わなかった」と言える。
声優の路線は10年前の桜川未央だった。アルトの低めの声なのに無理やり高いポジションの声を出している感じ。それを桜川未央がやるのはありとして、奏雨がやるのは何か違うのではないかと思えた。
奏雨は奏雨が無理なく出せる範囲の声で演じてくれれば良かったのに、どうしてわざわざ高いポジションで演じていたのかが理解できなかった。
奏雨は決してヘタではないし、面白いシナリオにうまく合わせて来てはいたものの、自分にとっては結果的に「合わなかった」ことが大きなマイナスに思えた。
それから、陸上のセパレーツのユニホームが色っぽくもなく、逆に野暮ったく感じられたのが残念。
やはり、自分にとってはメガネ姿に合っていなかったから、そう思えた。
むしろ、制服姿のほうが可愛らしく、似合っていると思えた。
そういう意味で、ジャケ絵にこれっぽっちもひかれなかった理由が良くわかった。
テンポ良く面白いシナリオだったのに、非常に惜しかった。