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MGNさんのあやかし遊郭 ~さとり鬼の性転奇譚~の長文感想

ユーザー
MGN
ゲーム
あやかし遊郭 ~さとり鬼の性転奇譚~
ブランド
Casket
得点
70
参照数
153

一言コメント

1作目「からくり女中の懐旧談」に続いてプレイ。なぜかTS(性転換)モノであり設定としては十分に勝っていた。本作も全編にわたって雅楽風のBGMが流れる不思議な作品であり、オンリーワンの輝きを持っていた。三部作のうち、本作だけがCV花澤さくらではなく、そこは残念だった。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

1作目「からくり女中の懐旧談」と同じあやかし遊郭が舞台の作品であり、楼主は同じ人が登場するものの、2作目の本作ではからくり女中は出番が無い。それなのにTS遊女・日子(ひこ)のCVは花澤さくらではなく新人の方だったのが残念だった。
2作目の本作「さとり鬼の性転奇譚」はなぜか現代とリンクしており、あやかし遊郭で日子と寝る男たちが現代の社畜サラリーマンだったり伸び悩んでいるエロ漫画家だったりと、設定の意表の突き方に笑えた。
いったいどうやってたどりついたんだよ!的な展開はナイス。
本作をTS作品として見ると、日子の処女を散らすために登場するトレーナー(水揚げ人と称していた)のシーンが良かった。遊郭の遊女としてつとめる以上は非処女でなくてはならないが、その「最初」の描き方としては見るべきものがあった。
本作も全編にわたって雅楽風のBGMが流れる不思議な作品に仕上がっていた。