いつもの系列の作品。フルプライスながら、作品の世界設定が面白かった程度であり、CG・シナリオ・キャラ・声優とも突出して「良かった」と言える内容ではなかった。今回のcalciteというブランドでは異世界を舞台に統一している様子だが、過去作品と差別化出来るほどの仕上がりにはなっておらず、残念。
すでにcalciteというブランド名では
・異世界娘発情中 ～俺のアレをハムハムしまくり!?～ (2019-09-27発売)
・異世界で俺はエロ経営のトップになる！ (2020-03-27発売)
・異世界変態生活！ ～転生した俺は触手や魔物や女の子のパンツに…なる!?～ (2020-08-28発売)
の３本が発売済みであり、自分はこの２作目からプレイした。
現代で死亡交通事故に遭い異世界に転生した主人公が、現代の記憶にあったアダルトグッズを作って売り出し、一世を風靡するという世界設定が、まず面白かった。
しかし、
・立ち絵 種類が少なく、服装差分も表情差分も少ない（全裸の立ち絵もない）
・CG 例によって当たりはずれが大きいが、その数少ない当たりも立ち絵とは違う絵柄である
・Hな動画 あるけど少ない。動きは小さいが巨乳パイズリフェラが良かった
・背景画 ものすごく少ない
・ヒロイン ５キャラ居るが、キャラが立っているとは言いがたく、Hシーン数に差があるなど扱いにも差がある
・シナリオ それなりに盛り上がる割りには終わり方が唐突な展開が目立つ
・演出 主人公の独白で主に展開しており、目をひきつけるほどの力がない
であり、全体的にはそれなりにちゃんと作っていながら大きなインパクトはなく、終始淡々とストーリーが展開し、時間が来たらそこで終わる、みたいな地味な作りだった。
主題歌もなく、これでフルプライスなのかと思う。実にあっさりと終わってしまった。
かつてのスワンとも関係があるライドオンワークス系列の作品ながら、「クソゲーオブザイヤーエロゲ版」にエントリーされるほどのパンチも感じられなかった。
個人的には異世界モノのプレイ経験が浅いため、多少新鮮な印象は受けたものの、上記に書いたように絵から来るインパクトが弱い上にシナリオも終わり方が唐突なため、終始『付き合いプレイ』みたいな感覚だった。
残る「異世界娘発情中」「異世界変態生活！」もすでに購入済みではあるが、続けてプレイしようとは思えなかった。日をあけて、そのうちプレイ（消化とも言う）しようかと思う。
せっかく買ったので最後までプレイしよう、という程度の気力しか持てなかった。
どういう意図で制作者側が本作を発売したのかがまったく伝わってこない作品も珍しい。
ひとつ書き残しておくと、「異国情緒」という題名のBGMが「スカボロー・フェア」風で印象に残った。