ASa project作品は４作目のプレイだが、過去作「スキとスキとでサンカク恋愛」よりもよっぽど三角関係をうまく描いていた作品だった。メインの八純と絵未のふたりのどちらを選ぶかの印象的なあの選択肢で小一時間悩んだのも良い思い出。攻略キャラ選択肢後でも選択対象外ヒロインの出番が結構多く、笑える作品は正義である。
個人的に前作「スキとスキとでサンカク恋愛」と甲乙つけがたい全体像だったため、同じ点数を付けた。
あと一歩と思う部分もあるが、ギャグゲーキャラゲーとしては実に上手く作られており、また次の作品を（もしくは未プレイの過去作品を）プレイしたいと思わせてくれたところが良かった。
面白かった、と振り返ることが出来る貴重な作品である。
【絵未】
見栄っ張りヒロイン。ＣＶ花寺花蓮は「黒髪清楚ちゃん物語」のヒロイン役の人だった。こういうギャグゲーに出演すると演技力が向上するので今後も出演していただきたいものである。
個人的には絵未が一番良かった。金髪キャラであり「かりぐらし恋愛」のひよりを思い出した。
【八純】
ＣＶの飴川紫乃という方、同人作品専門の人かと思っていたが最近は「抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか？」でブレイクしたようで、今後はメジャー作品にも登場する予感。
主人公のことを昔から思っているなどの背景が登場しても、今ひとつキャラが立っていないように思えるのはなぜなんだろう。お金持ちキャラらしい無防備なところはなかなか面白かった。
【椿】
女性キャラのほとんどが「無茶苦茶綺麗な人」と思う外見をしている、中身は残念な引きこもりゲーマーというギャップが良い感じ。
ＣＶ藤崎紗矢香は本作で初めて声を聞いた。他作品では大人役ではないため、また違う声が聞けると予想。
学習塾の講師、としてちゃんと働いているところに好感を持った。
このキャラのみ他のヒロインよりも選択肢の登場が早い。
【ちなつ・こなつ】
メインの八純・絵未がすごすぎるからあとはザコだろと思ったら全然そんなことなくて、特に双子偽妹ルートは変化球の妹ゲーとして秀逸だった。実妹・月が懸命に実妹であろうとするところが良かったが攻略対象外なのが実に残念だったのも印象的。
義妹ならぬ偽妹というのは妹好きとしては例外で「アリ」に思えた。
こなつのような誘い受けタイプの不思議ちゃんが登場するのがASa project作品のお約束か。「スキとスキとでサンカク恋愛」のエロゲ先輩を思い出した。ＣＶ要しおりは北見六花の後継者となるか。
【月】
ＣＶ歩サラが最高。
確かに主人公妹がかわいい。しっかりしてるし。「にいさま」呼びの敬語妹でもある。共通ルートの【偽妹 VS 実妹】が神。攻略対象外なのが残念だが登場人物が多い作品なので仕方がないのか。
しかもファンディスクでも救済措置が無い様子。このあたりはSMEEやHOOKSOFTと共通か。誰とも一緒にならないバッドエンドで妹と添いとげてもいいじゃんかと思うのですがそうはさせてくれない(；д；)
【咲希】
ＣＶくすはらゆい。なんかいにしへの「みる」みたいな声の出し方で可愛いぜ。サブキャラだから攻略対象外ながら一応Ｈシーンがある。シーン回収のみ。
【愛季】
主人公のバイト先の飲食店のオーナー（29歳）。ASa project常連の声優・遠野そよぎが役をもらった感じ。暗～い役も演じていながら、本作では真逆にムダに明るい酔っ払いの役だった。