ジャケ絵が抜きゲ風なのでプレイしたら、真逆でまさかのザ・青春ゲーだった。しかも、もともと全年齢風に作られている作品にHシーンを加えてムリヤリ18禁に仕上げているようにも見えた。エロシーン不要とは良く言ったものである。それでも私は本作に萌えた。見ていて飽きないヒロインだった。低価格で作り上げたのに想定外に支持された珍しい作品かも。20代の時にこういう作品をプレイしたかった。つくづくそう思える。あとになってじわじわ来る作品だった。
「駄作」や「名作」など、本作をひとことで評するなら「良作」だったと思っている。
なんちゃって女子校生を演じるヒロインの正体が徐々にバレそうになるくだりが素晴らしい。ザ・青春ゲー。
久々にため息が出るくらいビジュアルが可愛いヒロインの作品だった。
しかし、暗転する箇所が多いのはもともとアイキャッチを入れるためだったが予算の問題で無くなったように見えたり、ヒロイン以外の立ち絵を用意できなかったり、サブキャラの声優も用意出来なかったり、Hシーンを追加で入れるのが精一杯だったりと、低価格作品なのであらゆる部分でカネが節約されていてちょっと閉口したが、ヒロインにだけは手間ひまを惜しんでいなかったところが良かった。
一番良くなかったのはジャケ絵に思える。
ジャケ絵が抜きゲ風なので導入部分で誤解されているフシがある。
Hシーンが極少なので18禁エロゲとしては低評価されるのはやむをえないが、ここまで魅力的なヒロインをもう少しHシーンを増やして生かして欲しかった。
それほどCGも背景も良かったのに、最後までジャケ絵に(抜きゲというムードに)引っ張られてしまった部分があった。
それでも私は本作に萌えた。
ヒロインに萌えた。
ここまであとからじわじわ来る作品だとは思わなかった。
こういう作品を20代の時にプレイしたかった。