ヒロイン3人がギャルという作品。同じキャラながら処女ルートとビッチルートに分岐、二度美味しい作りとなっている。総じてチープながらHシーンは多数あり、意表を突いたストーリーにも見るべきところがある。例によって似たような絵柄・似たような設定の作品群だが、しばらく付き合ってみようと思う。
本作は「ゴールドリップ」の第1作目であるが、もはや類似ブランドである「ピオニー」「ブラックカラント」「マッドレイド」「インカローズ」などと区別がつかなくなって来た。
どうしてこの系列はわざわざ別のブランドから似たような作品を発売するのだろうか。
しかも、シナリオライターも絵師もグラフィッカーも音楽担当者も、みんな同じ人たちが名前を変えて持ち回りで担当しているようにしか思えない。
・・・ということに気が付きながらも『クソゲーでも絵と声優が命』の自分には、かつてスワン系の全盛時代に何本もプレイ出来なかったことがちょっとだけ悔しかったので、今になってこのライドオンワークス系列の一連の作品群をプレイしている。
今のところ『何これ?全然ダメじゃん!』と画面に向かってつい文句を言ってしまうほどひどい作品には当たっていないので、定価2000~3000円の廉価版に比べるとちゃんと作っている(ただしシステムまわりは全く改善の余地がない)と思っている。
基本的に絵が好きなので、しばらくは見捨てないで付き合って行こうと思う。
本作は3人のヒロインが全員見た目がギャルである。
ところが、選択肢の進め方によっては処女ルートと非処女ビッチルートに分岐する。同じキャラなのに性格が変わってしまうところが面白い。
ヒロインをビッチだと決め付けるとビッチルートへ、実はああ見えて処女であると信じると処女ルートへ分岐する。
一応ストーリーがちゃんと存在し、ジャケ絵にもなっている美智佳の処女ルートには感銘を受けた。ラストシーンには思わず画面に拍手をしてしまった。CV小波すずもなかなか良かった。
夏子は、CV南十字いっせいの太いアルトな声からして「ガールズ&パンツァー最終戦」に登場するムラカミみたいなキャラかと思ったが、あそこまで体育系ではなかった。妹が居てセリフもあるが立ち絵もCGも無くて残念。立ち絵とCGが違いすぎるが、CGのほうが良かった。
一番イロモノなのがメガネの芽衣であり、CV義仲愛からしてぽわーんとしたキャラを無理に演じているようで、人によって評価の変動が大きいと思えた。
立ち絵は良いのにCGが今イチであり、特に髪の描き方が何かヘンだったのが残念。本人の役柄の設定とCVで持っていた感じだった。
本作は、親の都合で各地を転々として来た経験上、一箇所に長く住むことがないので他人との付き合いに一線を引いているクールな主人公、という設定に好感を持った。
熱くなるつもりがなかったのに、自分に好感を持ってくれたギャルに興味を持つくだりも良かった。
総じてチープながらHシーンは多数あり、廉価版作品とは別の位置づけがあるため、今後もこの一連の作品群はプレイしてみようと思う。
・立ち絵+CG 14点/20点(CG50個、Hシーン43個)
・設定(システム、作品世界観) 12点/20点
・シナリオ 15点/20点
・音楽 12点/20点(BGM7個)
・声優 12点/20点
●合計65点