「催眠エステ☆イキ地獄」からさかのぼってプレイしているが、シナリオ・エロシーン・声優ともに2段下がる出来だった。2017年当時、本作をフルプライスで発売していたところに単純に驚く。せいぜい『ストーリーが多少長く、Hシーン数が割りと多いロープライス抜きゲ』という仕上がりだった。いろいろ残念だったが、価格相応と納得した(自分は2020年発売のアウトレット版 定価¥1,280をプレイした)。
本作は3回発売されていて、
・1回目 2017年6月23日 発売元:Potage、価格¥8,800
・2回目 2018年9月28日 発売元:Riddle Soft、価格¥2,800、普及版
・3回目 2020年6月26日 発売元:Riddle Soft、価格¥1,280、普及版 PCゲームアウトレット
という変遷をたどっている。自分はこの3回目に発売された『PCゲームアウトレット』版という安い謎の再発盤を新品で購入してプレイしたが、恐らく内容は1回目から変わっていないと予想する。
何しろ、3回目の『PCゲームアウトレット』版は2回目の普及版のパッケージに『価格¥1,280 PCゲームアウトレット』という帯を追加しているだけの代物なのである。
Potage、Riddle Soft、そしてGENDAIの位置づけがどうなっているのかが定かではないが、同じ作品を短期間で装丁を変えて3回も発売する理由がわからない。ちゃんと売れているのだろうかとさえ思えた。
そう言えば、謎のミルクプリンというブランドから発売された「明日もこの部室で会いましょう」(「クソゲーオブザイヤーエロゲ版2013」の大賞受賞作品)も、2018年3月23日にRiddle Softから普及版として発売されていた過去があったことを思い出した。
Riddle Softという、2008年を最後に新作を発売していない過去のブランドを、再発盤発売のためにいまだに生かしているところなど、不思議な動きをしている理由はなんだろうか(税務上の問題以外の理由があるのだろうか)。
個人的には「催眠エステ☆イキ地獄」やGENDAIの「配信性奴」は馬鹿馬鹿しくて面白かった覚えがあり、本作「変態 穴マニア」にもいくらかの期待があったのだが、残念ながら上記の2作と比較すると2段下がる出来だった。特に、もともと2017年にフルプライスで発売されている経緯を振り返ると、残念以外の何ものでもない。
当初から普及版程度の廉価版クラスのレベルの作品だった。
少しだけ内容に触れると、「催眠エステ☆イキ地獄」に登場するサブキャラ(響子)が本作にもサブキャラとして登場しているなど、スターシステムと言うのか、同じ世界観で作品が存在する面白さがあった。
また、フルプライスなので主題歌があるが、この主題歌がカントリー調でスカ風の謎楽曲ながら、男性ボーカルと女性ボーカルの2種類が存在するのが面白かった。どうやら、バッドエンドの時が男性ボーカル、ハッピーエンド?の時が女性ボーカル、のように思えた。ただ、ストーリーそのものが単にHシーンをぶちこんでいるだけでどれがハッピーエンドなのかが、そもそもわかりにくいのが難点だった。
とは言え、『クソゲーでも絵と声優が命』がテーマの自分としては、今後もPotageやRiddle Softの普及版はプレイすることになるだろう。
アセンドアイ/ライドオンワークスのクソゲー群しかり、なぜわざわざクソゲーを、ブランド名やクリエーター名を変えてまで出し続けるのかに興味があるのである。