風俗店が舞台のイメクラヘルス物としては暫定1位を付けたくなるくらいの良作だった。もともとは「女体淫換」などのTSモノと同じ人が原画だったので軽い気持ちでの購入だったが、過去に数本プレイした同様のシチュエーションの作品群の中ではアタマひとつ出ていると思う。ストーリーが最後に失速したりシステム上の問題があるなど足を引っ張る部分がマイナス要素だったのが残念だが、Hシーンのいやらしさ・プレイ内容の選択肢・声優の良さなど、抜きゲーながら高得点を付けたくなる作品だった。
風俗店モノとしては、まさかの満足度が高い作品だった。
マイナー作品ながら、自分が過去にプレイした他の風俗店モノと比べてもちゃんと作り上げており、一定の完成度があるところに好感を持った。
従業員ふたりとのプレイは15回くらいあり、最初は耳かきやマッサージしか選べないものの、数回通うごとに出来るプレイが増え、マッサージサロンながら本番が出来るようになる。
ランジェリー、バニーガール、ナース服、チャイナ服、水着、裸などの着衣あり(なし)がプレイ内容によって選択可能。もう少し種類や色があれば完ぺきだったけど、プレイ内容の表現が上手かったのでそのマイナスはカバーされていたと思う。
本作のHシーンの特徴は、ヘルス寄りのマッサージサロンのためか、手コキシーンが多いところにある。
選択肢で「手コキ」を選ばなくても「洗体」でも手コキシーンが登場する。アナルをなめながらの手コキなど風俗店らしいプレイが登場するのが貴重である。
また、「シックスナイン」という選択肢があるところも珍しいと思えた。
本番を選ぶか選ばないかでストーリー展開が変わり、妊娠エンドやトゥルーエンドに分岐。
ストーリーはひとつを除いてダメな終わり方であり、この失速度合いが残念ではあった。
自分はCG回収100%を目指したために計5周くらいプレイしたが、中にはバッドエンドもあった(例・主人公の転勤)。
この回収は意外に面倒くさく、特にスキップでの既読判定が仕様として甘いために、終盤は完全に作業プレイと化していた。
インターネット上には攻略サイトがあるため、CG100%を目指す人はそちらを見たほうが無難。
それから、上記にも挙げたが、スキップでの既読判定が甘く、既読部分にもかかわらず途中で止まるため、スキップボタンは多用しないとプレイには支障が出る。
また、テキストウィンドウの濃淡変更不可・フォントの変更不可などシステム上の問題がある点が残念だった。
この辺は「ノアールソフト」作品と同様だった(恐らく、本作の「アーテル」と制作の大もとが同じ)。
とは言え、最初に書いたとおり、満足度の高さがダメな部分を越えていたので、自分としては良作認定したい作品である。